学長メッセージ | 地域貢献への取り組み | 科目群履修認証制度 (放送大学エキスパート) |
面接授業 (スクーリング) |
地域貢献活動をする 学生の紹介 |
鹿児島学習センター | 平成29年度 | URL:https://www.sc.ouj.ac.jp/center/kagoshima/ | ||||||||||||||||
プロジェクト名:「マチュピチュに魅せられた日本人と古代アンデス文明」展 鹿児島学習センター特別展示会 | ||||||||||||||||||
1.プロジェクト概要 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
南米に花開いた古代アンデス文明は,文字や鉄を持たずに,巨大な石造建造物や,優れた土器,織物,黄金装飾品などを発達させたユニークな文明である。その研究に果たした日本人の功績については余り知られていない。日本人による古代アンデス文明研究の発端は,マチュピチュ村の村長になった野内与吉と中南米有数の実業家と言われた天野芳太郎との出会いから始まる。天野芳太郎は野内与吉の案内でマチュピチュ遺跡を踏査したあとアンデス文明に魅了された。天野の勧めで,泉靖一(当時東大教授)が東京大学アンデス調査団を結成して1960年に発掘調査を開始し,それ以来,東大調査団は輝かしい成果を上げてきた。 [展示品] (1) 開催期間
|
||||||||||||||||||
2.プロジェクトの成果 | ||||||||||||||||||
鹿児島学習センター開所以来初めての企画として,9月9日から10月1日までの実質20日間,特別展示会を開催した。開催に当たっては,事前の設営準備から期間中の来場者への対応,事後の後片付けなどに同窓会会員をボランティアとして協力を得ながら,無事に展示会を終了することができた。期間中台風の影響もあったが,来場者数は,一般,中高生,小学生など約1,000人だった。 来場者は,古代アンデス遺跡の出土品の土器,織物や黄金装身具(レプリカ),アンデス文明の現代文化を表す民具,野内与吉と天野芳太郎の遺品など多くの展示品などを興味深く,熱心に見入っていた。また,マチュピチュ遺跡の巨大写真の前では,民族衣装を身につけて写真を撮る家族連れも見られた。 期間中には,公開講演会とギャラリートークを開催し,講師によるマチュピチュ遺跡や古代アンデス文明に関する講演と展示物を前にしての具体的な説明に,参加者は時折質問も交えながら,聞き入っていた。 今回の展示会を通して,放送大学の文化活動の一端を広く県民に周知することができ,また,鹿児島学習センターの地元に対する情報発信力やプレゼンスを高めることができたと考える。 |
||||||||||||||||||
3.プロジェクトの課題 | ||||||||||||||||||
今回の特別展示会の開催にあたって,ポスターとチラシの公民館や図書館,書店等の関係施設への送付,地元新聞や情報誌への広告掲載,県民交流センター来館者への直接呼びかけなどによる案内を実施したが,残念ながら来場者が目標に達しなかった。 このような展示会の開催にあたっては,広報も重要な要素を占めることから,限られた予算の中での,より効果的な広報のあり方について工夫・検討が必要である。 |
||||||||||||||||||
4.今後の展開計画 | ||||||||||||||||||
放送大学については,鹿児島市以外の地方で公開講演会などを開催することにより,広く県民に周知することも必要なことから,今後も学長裁量経費を活用して魅力ある事業を実施し,放送大学の周知に努めるとともに鹿児島学習センターの情報発信力を高めていきたい。 | ||||||||||||||||||
5.参加者の感想 | ||||||||||||||||||
世界遺産であるマチュピチュ遺跡については,テレビでの放映などにより以前から関心があった。今回,放送大学鹿児島学習センターが特別展を開催するとの案内が新聞に掲載されたことから,いい機会だと思い,見学した。リニューアルされたという広く明るい会場には,古代アンデスの出土品である土器や織物,黄金装身具のレプリカ,現代文化を表す民具など多くの展示品が説明書きとともに展示されており,昔栄えたインカ帝国の文明を垣間見ることができた。 また,マチュピチュの初代村長が日本人とは驚きだった。遠い異国の地で,村長まで勤め上げた日本人がいたということを初めて知り,何か誇らしく感じた。その日本人村長と日本人実業家の出会いから,東京大学のアンデス調査団が結成され,これまで多くの輝かしい成果を上げてきたとのことだった。 これらの日本人の業績やマチュピチュの遺跡,インカ帝国に関する説明パネルもたくさん掲示してあり,見学者にとって大変わかりやすいものだった。マチュピチュ遺跡はまだ調査していない場所もあるとのことなので,今後の発掘調査の成果が楽しみとなった。 |
||||||||||||||||||
6.写真 | ||||||||||||||||||
|