地域貢献への取り組み
2019年度 千葉学習センター
施設名 | 千葉学習センター |
---|---|
年度 | 2019年度 |
URL | https://www.sc.ouj.ac.jp/center/chiba/ |
プロジェクト名 | 学びのつながりの地域開催を通じた地域リーダー育成プロジェクト |
1.プロジェクト概要 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
このプロジェクトは、2013年以降多面的な相互交流を継続してきた福島県昭和村を現地訪問し、客員教員等による中学校への植物及びきのこの出前授業、小学生との音楽交流イベントを開催するもので、プロジェクトの実施にあたっては、奥会津地方に伝わるさまざまな伝承を双方向で共有すると共に、講師、学生と昭和村小中学生との交流活動から、伝承への理解を深め、共有できる時と場としてのコミュニティーを形成することを目指す。そのうえで学生が授業や課外活動で深められた教養に基づき、主体的に地域とかかわりを形成することのできるリーダーとして行動できるようにすることを目的としている。さらに、その後のSC内外での事業等において、本プロジェクトの参加で得られた力を発揮することを期待している。 *実施体制(主催、共催、後援等) *事務局体制(人数等) |
||||||
2.プロジェクトの成果 | ||||||
植物班 10月27日(日)昭和村到着、関係者に挨拶の後、村内の湿原などで植物・きのこの観察を行った。 10月28日(月)午前 小学校校庭の植物・苔の観察及び採集 午後 中学校交流授業を行った。 10月29日(火)午前 村内の植物観察 からむしの見学 午後 帰途 音楽班 11月14日(木)昭和村到着、関係者に挨拶の後、翌日の交流会の準備を行った。 11月15日(金)以下の音楽交流会を実施 1時限(音楽室) 9:30~10:10 お話と音楽(小林政人作)、音遊びa 2時限(教室) 10:30~11:20 唱歌カルタ、音遊びb 3時限(音楽室)11:30~11:50 音楽のお話と演奏、エンディング 両班とも、イベントの実施には、客員教員、非常勤講師及び学生が主体的に関わり、プロジェクトの所期の目的を達成できたと考えている。 |
||||||
3.プロジェクトの課題 | ||||||
昭和村との交流は当初から音楽系サークルを中心としたイベント交流を中心に展開してきたが、所長、客員教授として関わってきた宮野モモ子氏の退職に伴い、今後の交流は、植物・きのこ系のミニゼミを中心とした研究交流にシフトしていくのではないかと感じている。フィールドでの観察・採集に伴い、在村期間も長くなると思われるので、教員、学生の交通費、滞在費の支援の在り方が今後の課題と考える。 | ||||||
4.今後の展開計画 | ||||||
公開講演会の講師をお互いに派遣するなどの交流を続けるほか、植物ゼミ及びきのこゼミの研究調査のフィールドとして昭和村を活用したいと考えている。 | ||||||
5.参加者の感想 | ||||||
夕暮れ時、矢の原湿原に向かう緩い登坂を歩いているときに、ふいに背中を押され、思わず転んでしまった。 振り返ると誰もいない。奇妙体験であった。その出来事を、本名先生にお話しすると、「それは『逢魔が時』だったから妖怪に背中を押されたんだよ。」とお答えになった。「逢魔が 時という、陽が沈んでもなお 残光がうっすらと辺りを照らす黄昏時は、妖怪が姿を現すという言伝えがあるらしい。わたしは、そんな妖怪が住んでいる昭和村がます好きになった。森林を切り拓いて造成した新興住宅地に住むわたしにとって、伝統や歴史を感じる文化がたまらなく新鮮にうつり、地域の方々からにじみ出る郷土愛に憧憬の念を抱ずにはいられなかった。居を構える土地に守るべきものがあるということは、こんなにも素晴らしいことなのだろうか。昭和村での体験が忘れらず、帰ってからもなお、伝統や風景をそのま次世代にどう継いでったらいいのだろうか、 昭和村の価値をどう表在化させ伝えたらいいのだろかなどと考え続けている。『「風の人」はなにが出来るか? 』というテーマでレポートを書こうと思った理由はそこにある。昭和村の交流授業がこれからも継続していくことを願っている。 | ||||||
6.写真 | ||||||
|