地域貢献への取り組み
2019年度 岐阜学習センター
施設名 | 岐阜学習センター |
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年度 | 2019年度 |
URL | https://www.sc.ouj.ac.jp/center/gifu/ |
プロジェクト名 | 地域・職場防災リーダー育成事業 水害と輪中(伊勢湾台風から60年) |
1.プロジェクト概要 | |||||||
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これまで、岐阜学習センターでは「防災・減災」をテーマとした講演会や野外学習を開催することにより、地域・職場防災リーダー育成事業に取り組んでいる。 【概要】 *実施体制(主催、共催、後援等) *事務局体制(人数等) |
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2.プロジェクトの成果 | |||||||
参加者の多くが、輪中地域や堤防決壊現場を訪れたことのない学生で、この行程に関心が高く、多くの応募があった。岐阜大学名誉教授の藤田裕一郎先生には、向かうバスの中で、輪中の講義や車中から見える地形の説明があり、輪中館ではスライドで講義も行われ、質疑応答も多く、活発な意見交換を行った。歴史民俗資料館に移動し、輪中特有の知恵、河川改修、排水、水防の問題など、また低地の農業や特有の農具、生活にかかわる資料が展示され、機能と役割を理解できた。また揖斐川と大江川の間の地下から発見された金廻四間門樋は圧巻で、明治時代に水位を門の開閉よって調節した建造物がしっかり残っているのに驚いた。最後に安八町の堤防決壊現場を視察し、地元住民で当時を体験した岐阜学習センター事務長の話には多くの質問もでた。各地で節目の講演会や展示が開催されているが実際訪れて、体験できたことに興味が沸き、理解が深まったと多くの参加者から聞くことができ、水害と輪中や防災・減災の意識の高まりの成果が得られた。 | |||||||
3.プロジェクトの課題 | |||||||
昨年度までは、先着順の受付としていたため同じ学生の参加率が高かった。今年度は、初めて往復はがきのみの応募とし、期間を設けより多くの学生が応募できるよう変更した。メールでの応募も検討してほしいとの意見もあり、応募方法は来年度の課題となる。 | |||||||
4.今後の展開計画 | |||||||
自然災害に関する正確な知識と、防災・減災に関する専門的知識を習得し、地域の防災活動に能動的かつ積極的に参加するリーダー的人材を育成するために岐阜学習センター地域貢献事業として引き続き展開したい。 | |||||||
5.参加者の感想 | |||||||
私は野外学習に参加するまで『輪中とは低地にある農村を水害から守るため周りを堤防に囲まれたところ、また宝暦治水のことも少しは知っている。』程度の知識でした。 しかし現地へ向かうバスの中で岐阜大学の藤田名誉教授から伊勢湾台風や輪中について詳しい説明があり、よくわかりました。見学先の大垣市輪中館ではその歴史や多難な暮らしの知恵と工夫を学び、近くの輪中生活館では実際に使われていた民家の母屋や水屋の構造を興味深く見学できました。次いで海津市歴史民俗資料館でも河川改修の規模を大型模型で確かめ、輪中からの排水を担っていた背丈を超える「金廻四間門樋」の実物を通り抜けることで大きさを実感することができました。今回の学習は本当によかったです。 |
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6.写真 | |||||||
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