地域貢献への取り組み
2023年度 広島学習センター
| 施設名 | 広島学習センター |
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| 年度 | 2023年度 |
| URL | http://www.sc.ouj.ac.jp/center/hiroshima/ |
| プロジェクト名 | 広島大学平和センターとの共催による平和に関する公開シンポジウム |
| 1.プロジェクト概要 | ||||||||||||||
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| 現在世界各地ではウクライナへのロシアの侵攻をはじめいたるところで侵略、紛争、内紛などが起きている。歴史的・政治的な対立から国と地域間で緊張が高まっている領域もある。日々の報道ではパレスチナ・ガザ地区へのイスラエルの攻撃の惨状が映し出されている。このような世界が分断しかねない国際情勢下にあっては、日本を含め世界の多くの国で平和を希求する意識や人が人を傷つける争いをやめさせたいと切望する気持ちが非常に高まっている。 こうした現状において、世界の「ヒロシマ」に象徴される「平和」という人類最大のテーマを掲げた、特色ある公開シンポジウムを2022年度に引続いて開催するものである。開催に当たっては平和科学に関する研究・調査・資料収集とその研究成果による平和教育の推進を任とする「広島大学平和センター」との共催形式をとることによって専門性や討論内容の深化を図るものである。本シンポジウムの趣旨と企画について広島市にも理解をいただき後援名義の使用許可を得ることができた。また講演講師に広島市立大学広島平和研究所長を招き、広島大学平和センター長と同准教授の3名の専門家による「平和」に関する意義深い討論の場が実現した。 2018年度からスタートし広島SC所属の学生等の活動成果発表公開展示会として地域に定着してきている「広島SC文化祭」(出展者:所長1、学生団体等4、学生個人2、広島同窓会1)の開催日と本シンポジウムの期日を合わせて開催することにより、両会場間における参加者の往来等による相乗効果と相まって地域社会への情報発信と意見交換・人的交流を活発に行うことを意図する。このことは当センターの一層の機能向上に資するものである。 |
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| 2.プロジェクトの成果 | ||||||||||||||
| 2022年度に引続き2023年度においても「平和を考える」をテーマとするシンポジウムを実施できたことは、参加した学生や一般の方にあらためて「平和」ついて現状を認知し今後のことを考える機会を創出することができた。とりわけ今年度においては広島市内の2大学(広島大学と広島市立大学)の平和に関する研究組織二つの長2名と若手研究者の計3名が参加者を巻き込みながら「討論」の場においてそれぞれの意見を表出し平和に関する様々な課題を掘り下げることができた。文化祭においては各種展示物の掲出のための企画や準備等を通じて学生・教職員との間で一層の交流を図るとともに、来訪した一般参加者に対しては当センターの諸活動の一端を理解してもらうことができた。 | ||||||||||||||
| 3.プロジェクトの課題 | ||||||||||||||
| 本学学生等が「平和」のような重要な命題について正確な知識に基づきながら自他の考えを明確に判断・評価できるようシンポジウム等を継続企画する必要がある。文化祭においては活動学生の高齢化やコロナ禍の影響で活動が低迷傾向にありこれを改善できる企画立案等が必要となっている。 | ||||||||||||||
| 4.今後の展開計画 | ||||||||||||||
| 来年度も同様に多くの人が関心を持つ課題を全体テーマにした公開シンポジウム等と学生等の作品を展示・発表する展示会等を同日に開催して地域へ向けた情報発信を行う。前年度と今年度の実績を踏まえさらに深化した企画立案になるよう計画している。 | ||||||||||||||
| 5.参加者の感想 | ||||||||||||||
| (公開シンポジウム参加者の感想)戦争による攻撃とテロ行為による攻撃は何が異なるのか。いずれにしても普通に暮らす罪のない市民が多数死傷し家族を失うことには違いがないように思う。行為者側には戦争やテロにそれぞれ何らかの主義主張があるのだろう。しかしながら理想の達成のために人を殺傷し病院や学校を破壊することが現実で必要な手段なのであれば、「平和」と「戦乱」が振り子のように理想と現実の間を永遠に揺れ動くこととなる。ということはこれからも平和な世界は絶対に訪れないのではと悲観的にもなる。本日参加してみて広島市民であり無力なわが身としては自分のできる範囲で気力をふり絞りながら広島の日本のそして世界の平和を後押しするぞという気持ちを強く胸に抱えて今後の日々を生きていきたいと思った。 | ||||||||||||||
| 6.写真 | ||||||||||||||
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