地域貢献への取り組み

昨年度の「高齢者を対象とする有効性を期待したIT教育の取組み」を実施した結果に基づき、受講生が具体的にパソコンによる作業やアウトプットができる講座開設を目的とした取組を行う。昨年度の取組の結果、パソコンが苦手な方の原因として、パソコンで何となくやりたいことはあるが、その具体的なパソコン使用の機会が無い。また、ご家庭や地域に、やりたいことを具体的に都合よく教えてくれる人や機関、お店などがないということが主な原因であることが分かった。自宅に自分専用のパソコンやインターネット接続環境は有しているものの、パソコン使用のほとんどがネット閲覧に終始している様子であり、具体的な目標達成のための作業をする機会がほとんど無く、社会一般的に使用されているMS Officeを中心としたパソコン作業ができない状態である。昨年度実施した講座の中でも、やりたいことはあるが具体的にやる機会が無く、そのままになっているといった声が多く寄せられた。また、担当講師から親切丁寧に教えてもらえたので理解できたとの声も多くあった。

以上を踏まえ、本プロジェクトの取組はパソコン初心者を対象とし、今回の講座を受講した成果として具体的にパソコン作業ができることを目標に実施していく。講座の具体的な内容は、石川学習センター所属学生また、放送大学に興味がある地域住民を対象に３つの講座を行う。社会でより多くの人達が業務等で使用しているマイクロソフトオフィスの主流である、ワード、エクセル、パワーポイントに関する３講座を実施する。それぞれの講座の内容として地域住民が町内活動等で想定されること、ワードは「イベント案内・申込書」（仮）の作成、エクセルは「家計簿」（仮）の作成、パワーポイントは「ポスター」（仮）の作成等を各講座の中で学び、受講生自身で「できること」を習得する。講座の実施体制としては、受講生（予定定員20名）に対し４名のティーチングアシスタントを配置する。また、３つの講座それぞれの受講生に受講前と受講後のアンケートを実施し、本講座の達成度効果の確認を行い、今後のさらなる改善に活かしていく。