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地域貢献への取り組み

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地域貢献への取り組み

2023年度 沖縄学習センター

施設名

沖縄学習センター

年度 2023年度
URL http://www.sc.ouj.ac.jp/center/okinawa/
プロジェクト名 宮古島市との共催による公開講演会
1.プロジェクト概要

沖縄SCでは、県内の離島の中で、最も人口の多い宮古島市に放送大学が有する豊富な教育資源を活用した様々な学びの機会と場を提供するため、宮古島市教育委員会と調整のうえ、学習室(再視聴施設)の開設に向けて取り組むこことした。取り組みの一つとして、沖縄SCと市教育委員会との共催で、開設に先んじて、市民への周知を兼ねた公開講演会を開催した。本公開講演会は沖縄SC(本島西原町)の大講義室と宮古島市内の会場(未来創造センター大ホール)とをオンライン(Zoom同時双方向)で結び、(1)宮古島の歴史文化や特性をテーマとし、(2)沖縄SCの面接授業の講師又は次年度講師候補によって、宮古島市内の会場から2講演、沖縄SCの大講義室から1講演を行った。対面での参加人数は各会場50-100名程度で実施し、会場外参加希望者にはZoomの招待URLを送る(100名以内)内容で企画した。なお、沖縄SCにおいて本講演会は離島を結ぶオンラインを活用した公開講演会として先駆事業となる。

*実施体制(主催、共催、後援等)
主催:沖縄SC
共催:宮古島市教育委員会
講演会講師:沖縄SC母体校(琉球大学教員3名)

*事務局体制(人数等)
主催:沖縄SC(所長-事務長-職員4名)
共催:宮古島市教育委員会(教育委員会委員長-生涯学習課長-職員3名)

2.プロジェクトの成果
講演1「琉球文学への誘い~琉歌・トーガニの恋歌の表現~」及び講演2「宮古上布、植物とつくる手織布」の2課題は宮古島会場から、講演3「DNA解析から見た宮古諸島の人々の由来」は沖縄SC会場からそれぞれ講演を行った。併せて、zoomを用いてオンライン配信を行った。特に、講演3については、宮古島会場から、分析結果データについての質問や考察に対し歴史的背景も視野に入れて検討すべき、さらに研究分析を進めその結果を公開講演会で発表してほしいなどの意見もあり、地元参加者の関心の高さを垣間見ることができた。
なお、参加者は沖縄SC11人、宮古島会場40人、Zoom参加者20人の合計71人であった。
3.プロジェクトの課題
①宮古島市教育委員会との共催で取り組んだものの、当日に、同委員会共催の宮古島の言語に関する別のワークショップが同じ時間帯に開催され、参加者数に影響が出てしまった。宮古島市との調整やリサーチを密に行うべきであった。
②本講演会は沖縄SC(本島西原町)の大講義室と宮古島市内の会場(未来創造センター大ホール)とをオンライン(Zoom同時双方向)で結ぶ方法で行ったが、Zoom参加者がマイクをオフにせず講演の途中でZoom参加者の声が入り講演の流れを止めたり、宮古島市の会場でオンラインの講演が音声に乱れが生じるなど技術面に問題があった。
4.今後の展開計画
今回の公開講演会をとおして、宮古島市の住民の向学心や好奇心を垣間見ることができた。また、宮古島市教育委員会も島民に生涯学習の機会を提供するツールの一つとして放送大学の活用を視野に入れており、学習センター外再視聴施設の設置に向けて前向きの姿勢を示していることから、設置に向けて協力したい。
5.参加者の感想
3つの講演とも興味のある内容で、それぞれ違うアプローチで宮古のことを教えてくださり、大変勉強になりました。中でも仲間先生の宮古上布のお話はデータを用いて整理して見せてくださったので、分かり易かったです。
DNA(ゲノム解析)のお話では「宮古内での人の移動がなかったのでは」との展開でしたが、それは宮古では知られていることです。人頭税時代、集落間の人の出入りは禁じられていました。池間民族(池間・西原・伊良部)も誰もが知るところです。それがDNA(ゲノム解析)からわかるというのがとてもおもしろい。人口減少も大津波の影響でしょう。今回のような誰でも参加できる講座・講演はとてもありがたいです。多くの分野で開催していただけると嬉しいです。
それから、各講演の資料も用意していただけるといいなと思いました。
6.写真
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