【目的】
愛知学習センターは、東海・北陸地区では唯一(全国的にも数少ない)「理科実験室」を備えていることから、本プロジェクトはこの稀有な機能を活かし、通信制高校の生徒をターゲットに、彼らにとって放送大学がより身近なものとなり卒業後の進路の有力な選択肢として定着することを目的として、当センターのリソースである理科実験室の活用を提案するものである。
【実績】
当センターでは従来から、理科実験室を持たない通信制高校との連携の一環として、通信制高校の実験授業を当センター実験室で行う試みの検討を重ね、令和6年度、トライアルとして近隣の通信制高校の理科実験授業を誘致し、高校側の経費負担により実施(1回)した。
当センター理科実験室の機材を利用して同校教員のもとで行った授業で、生徒たちは高校ではできない実験・観察を体験し、目を輝かせ、教員からも高評価を得た。また同日には、所長による放送大学と当センターの紹介を行い、放送大学の認知を高めることに成功した。
近年、通信制高校生の増加は著しく、適切な広報・連携事業は放送大学の出願者・入学者増につながる可能性を秘めている。
【計画】
本プロジェクトでは、これらの成果を受け3回の理科実験授業を当センター理科実験室で実施する。
同時に、通信制高校側と密接な連携を取りつつセンター教職員による広報を行い、生徒が進路の具体的な候補として放送大学を考えられるよう必要な情報を提供する。
さらに、実験授業とは別に自然科学系の研究者による通信制高校生対象の講演会を1回実施し、最先端の科学技術をわかりやすく伝えることで生徒の大学進学マインドの向上を図る。
本プロジェクトの実施から得られた知見をもとに、将来的に県内の通信制高校各校との連携を広げ、シンボルマークの表す「多数の人々が教育をうける機会」につなげていきたい。
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