介護等体験の代替措置として指定された免許法認定通信教育の科目について

教職課程で教員免許状を取得するためには、取得したい免許状に対応した教職課程のある大学・短期大学等に入学し、法令で定められた科目及び単位を修得して卒業した後、各都道府県教育委員会に教員免許状の授与申請を行うことが必要です。このうち、小学校又は中学校の教諭の普通免許状の授与を受けるにあたっては、さらに、7日を下らない範囲内で特別支援学校又は社会福祉施設等で障害者、高齢者等に対する介護、介助、これらの者との交流等の体験(以下、「介護等体験」という。)を行う必要があります。(小学校及び中学校の教諭の普通免許状授与に係る教育職員免許法の特例等に関する法律第2条。なお、放送大学に教職課程はありません。)

しかし、令和2年度又は令和3年度に介護等体験を行うことを希望したにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止のための措置の影響により介護等体験を行う施設における受け入れが困難な状況にあることその他これに類する事由により、介護等体験を行うことが困難な状況下に置かれている方がいることから、文部科学省が省令改正等(4月13日施行)を行い、令和2年度に引き続き令和3年度も介護等体験の代替措置が講じられることになりました。当該措置を受けた方は、介護等体験の免除者として扱われます。詳しくは、文部科学省ホームページ新規タブで開くをご覧ください。

放送大学では、その措置の1つである「免許法認定通信教育において、令和3年度までに介護等に関する専門的知識及び技術を重要な事項として含む科目として文部科学大臣が指定した科目の単位を1単位以上修得」すること(大臣決定1(6)の規定による措置)に関して、下記53科目がその指定を受けています。

ついては、当該措置による介護等体験の免除を希望する場合は、対象の下記53科目のいずれか1科目を選択のうえ、2021年度第2学期(2021年10月入学)の出願受付期間中に出願してください。本件を目的とした出願の場合、学生種は「科目履修生」(大学院文化科学研究科(修士課程)の科目を履修する場合は「修士科目生」)をお勧めいたします。なお、出願受付期間は9月14日(火)まで必着となっていますので、お早めにお手続きください。入学案内についてはこちらをご覧ください。

指定科目一覧(令和3年度)

教養学部

  • 感情・人格心理学(’21)

  • 発達心理学概論(’17)
  • 心理学統計法(’21)
  • 精神分析とユング心理学(’17)
  • 知覚・認知心理学(’19)
  • 心理学研究法(’20)
  • 社会・集団・家族心理学(’20)
  • 心理臨床とイメージ(’16)
  • 危機の心理学(’17)
  • 心理学概論(’18)
  • 生理心理学(’18)
  • 疾病の成立と回復促進(’21)
  • 疾病の回復を促進する薬(’21)
  • 在宅看護論(’17)
  • 看護管理と医療安全(’18)
  • リハビリテーション(’19)
  • 健康への力の探究(’19)
  • 老年看護学(’19)
  • 母性看護学(’20)
  • 成人看護学(’18)
  • 看護学概説(’16)
  • 基礎看護学(’16)
  • 災害看護学・国際看護学(’20)
  • 社会保障の国際動向と日本の課題(’19)
  • 社会福祉への招待(’16)
  • ライフステージと社会保障(’20)
  • 社会福祉と法(’20)
  • 社会福祉実践の理論と実際(’18)
  • 地域福祉の現状と課題(’18)
  • 高齢期の生活変動と社会的方策(’19)
  • 特別支援教育基礎論(’20)
  • 知的障害教育総論(’20)
  • 肢体不自由児の教育(’20)
  • 特別支援教育総論(’19)
  • 心理臨床と身体の病(’16)
  • 認知症と生きる(’21)
  • 子どもの人権をどうまもるのか(’21)
  • 福祉心理学(’21)


以上38科目

大学院文化科学研究科(修士課程)

  • 成人発達心理学(’17)

  • 現代社会心理学特論(’15)

  • 臨床心理学特論(’17)
  • スポーツ・健康医科学(’19)
  • 健康・スポーツ科学研究(’21)
  • コミュニティヘルスケア研究(’19)
  • 生活変動と社会福祉(’18)
  • 福祉政策の課題(’18)
  • 精神医学特論(’16)
  • 発達心理学特論(’21)
  • 教育心理学特論(’18)
  • 障害児・障害者心理学特論(’19)
  • 学校臨床心理学特論(’21)
  • 臨床心理面接特論Ⅰ(’19)
  • 臨床心理面接特論Ⅱ(’19)


以上15科目

Q&A

Q1.介護等体験代替措置を希望していますが、どのような人が対象になりますか?

A1.令和2年度又は令和3年度に介護等体験を行うことを希望(※1)したにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止のための措置の影響により介護等体験を行う施設における受け入れが困難な状況にあることその他これに類する事由により、介護等体験を行うことが困難(※2)な方を対象としています。なお、学年や在学・既卒は問いません。

(※1)令和2年度又は令和3年度において介護等体験を行うことを希望していたことについて
→本人が令和2年度又は令和3年度に介護等体験を行う意思を有していたかどうかを基本としています。

(※2)新型コロナウイルス感染症の影響により介護等体験を行うことが困難であることについて
→令和2年度又は令和3年度中については、受入施設等から受入が困難であるとの意思表示がない場合でも「新型コロナウイルス感染症及びそのまん延防止のための措置の影響その他これに類する事由により介護等体験を行うことが困難である」と判断することも可能です。

Q2.現在、他大学に在学していますが、放送大学で介護等体験代替措置を受けても大丈夫ですか?

A2.在学している大学に相談し、問題ない事を確認してから放送大学へ出願してください。

Q3.介護等体験代替措置を希望していますが、どのように申し込めばいいですか?

A3.介護等体験代替措置用の特別な申込方法はありません。2021年度第2学期(2021年10月入学)の学生募集要項をお取り寄せのうえ出願いただくか、インターネット出願してください。本件を目的とした出願の場合、学生種は「科目履修生」(大学院文化科学研究科(修士課程)の科目を履修する場合は「修士科目生」)をお勧めいたします。なお、出願受付期間は9月14日(火)まで必着となっていますので、お早めにお手続きください。入学案内についてはこちらをご覧ください。

Q4.指定された53科目ですが、このいずれか1科目の単位を修得すれば介護等体験代替措置の要件を満たすのでしょうか? 

 A4.満たします。この53科目であればどの科目でも大丈夫です。

Q5.介護等体験代替措置は指定された科目の単位を1単位以上修得すればいいそうですが、指定された53科目の中に1単位の科目はありますか?

A5.ありません。「臨床心理学特論(’17)」のみ4単位で、残りの科目はすべて2単位です。

Q6.今回の介護等体験代替措置の期限はありますか?

A6.令和3年度まで(放送大学の暦では2021年度第2学期まで)に指定された科目の単位を修得する必要があります。なお、令和3年度までに指定された科目の単位を修得した場合、その単位は令和4年度以降も介護等体験代替措置の単位として有効であり、「介護等体験代替措置完了証明書」の発行も可能です。一方、再試験を含め、令和4年度以降(放送大学の暦では2022年度第1学期以降)に単位を修得した場合、その単位は介護等体験代替措置の単位としては無効であり、「介護等体験代替措置完了証明書」の発行も不可となります。

Q7.介護等体験代替措置を希望していますが、指定された53科目の中に既に単位を修得している科目がありました。この場合、さらに別の科目の単位を修得しなければなりませんか?

A7.指定された科目の末尾のカッコ内の数字((’18)(’20)等のこと)まで含めて同じ科目名の単位を修得している場合は、既に介護等体験代替措置の要件を満たしていることになりますので、さらに別の科目の単位を修得する必要はありません。

Q8.「介護等体験代替措置完了証明書」を発行してほしいのですが?

A8.対象科目の単位を修得後、「学生生活の栞」の巻末にある諸証明書交付願(「証明書の種類」の欄に「教員免許状申請用証明書」とある様式)の「その他」の欄に「介護等体験代替措置完了証明書」、「利用の目的」の欄に「教員免許状申請」と明記の上、所属学習センターへ申請してください。その際、手数料(1通につき200円)が必要です。なお、2021年度第2学期の単位認定は2022年2月下旬の予定です。

Q9.単位修得の見込証明書を発行してほしいのですが?

A9.単位修得の見込証明書は発行できません。当該科目を履修中であることを証明する「履修証明書」のみ発行可能です。必要な場合は、「学生生活の栞」の巻末にある諸証明書交付願(「証明書の種類」の欄に「履修証明書」とある様式)により学習センターへ申請してください。その際、手数料(1通につき200円)が必要です。