哲学、文学、言語学、美学、歴史学、人類学及びそれらの学際領域における高度な自立的研究能力を有し、専門的かつ総合的な広い学識を実践に活用するとともに、さまざまなジャンルの文化の普及啓蒙や地域社会・職場等における研究の遂行や公共的施策を高度に指導することのできる人材、及び当該領域において自立的・創造的に高度な研究を遂行することのできる人材の養成を目的とする。
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美学・芸術論が専門です。芸術の分野としては、美術・デザイン・建築等の視覚芸術が主たる研究対象ですが、オペラ・ミュージカル等の舞台芸術にも強い関心を持っています。また、料理をも芸術と考えています。プラトン、アリストテレス、ディドロの美学、ロマネスク美術、ルネサンス美術、ロココ美術、現代芸術等が主な個別の関心領域です。

倫理学・日本思想・実存哲学が専門です。禅・芸道・武道等の修行によって開かれる世界に関心を持っています。また存在への問いにより古代以来の西洋哲学を克服し「新たな原初」への移行の準備を目指したハイデガーを研究、後期の「放下」は現代文明への根源的な批判であり、日本の思想に通じるところがあります。東西に学んで、新しい哲学を共に考えたいと思っています。

カナダ極北圏のイヌイトを中心に北米先住民の社会・文化を臨地的に研究してきましたが、人類学の理論一般についても強い関与と関心をもっています。

東京都出身です。専攻は、ヨーロッパ中世史です。特にネーデルラントを中心とする都市と宮廷の社会史的研究を行っています。

日本中世史、特に鎌倉時代の政治史を専門に研究しています。史料編纂所に34年間在職し、「大日本史料 第五編」を9冊刊行しましたが、収録できたのは1248年10月から1251年7月までの35か月間分です。可能な限り網羅的に史料を調査するという仕事をしてきました。細部まで徹底的に探求するとともに、それを大きな視野に位置づける研究を心がけたいですね。

東京都出身。中学か高校の頃、国語の授業で『徒然草』を習った時、生き生きとした明晰さに惹かれて、この魅力的な作品のことを研究してみたいと思いました。大学で国文学科に進学してからは、卒論・修論、そして博士論文まで一貫して『徒然草』の研究を続けました。学業を終えた後は、ずっと放送大学で、放送授業や面接授業、論文指導など、学生の皆さんの熱意に支えられて、楽しく行っています。その過程で、「連続読み」「響映読み」と名づけた方法論によって、『徒然草』と近現代文学や、外国も含めて絵画や音楽などとの関連性や共通性にも視界が広がりました。興味が赴くところに、気持ちを向けてゆくことを、お勧めします。

日本史学は、古代史・中世史・近世史・近代史の四つの専門分野に分かれています。私はこのうち、近世史(16世紀後期~19世紀中期)を専門としています。主な研究テーマは、近世の都市社会の構造について検討する都市社会史です。

盛岡生まれ仙台育ちという“お上りさん”ですが、思えば東京暮らしも40年を超え、自分の“内なる東北人”もだいぶ小さくなりました。当初は音声・音韻研究者でしたが、ある頃から、人は言葉で何をやりとりしているのか?を考えるようになり、今に至ります。

20 世紀アメリカ小説研究を出発点として、映画・写真・建築・音楽などを含む、学際的なアメリカ文化研究を行っています。合衆国以外の地域の人々にとっての「アメリカ」を解明することも現在の研究テーマのひとつです。