生活健康科学プログラム

生活、健康、福祉の領域における専門的かつ総合的な知識を持ち、生活環境をよりよい方向に導くための方法を習得し、人々の生活の質の向上に資するための施策に積極的に関わる能力を有する指導的人材の養成

授業紹介

食健康科学(’21)

食と各種疾患との関係について新たな事実が知られるようになっています。最新の食に関する機能、健康に対する効能を、分子レベルにまで掘り下げることで健康科学の知見を論理的に習得することが重要と考えられます。これにより世の中に多く広まっている健康情報に惑わされることなく、食に対する適切な判断が下せるようになることを目的としています。

家族政策研究('21)

家族はプライベートな領域ですが、人々が営む家族のあり様や家族が抱える問題は、国や自治体等が策定・実施するさまざまな政策と深く関わっています。また、家族をめぐる人々の行為や意識の変化が、政策主体に影響を与え、政策を動かすこともあります。本授業では、家族政策に関わる理論と背景を押さえたうえで、現代の家族問題に関わる制度・政策を取り上げ、諸外国との比較も交えながら、家族政策の日本的特徴と今後の課題について考えていきます。

福祉政策の課題-人権保障への道('20)

この講義では、20世紀に形成された福祉政策の歴史的な発展が、人権理念を背景に範囲と内容を豊かにしてきたことを理解します。また、21世紀の福祉政策の特徴を明らかにするとともに、今後の制度のあり方を立案するための、人権論的な基礎と歴史的背景から見えてくる政策課題を考察することとします。

コミュニティヘルスケア研究(’19)

地域全体として健康を保持増進する必要が生じている。地域における健康保持増進を検討する講座として「コミュニティヘルスケア研究」を開設し、コミュニティにおける健康問題に対してその問題点を明らかにする。地域の健康維持増進を支援する各フィールド活動を対象として、科学の視点を導入し、具体的な調査研究方法を学習し、より科学的なエビデンスを明確にする能力を身につける。

ヘルスリサーチの方法論('19)

健康や保健医療に関する基本的な研究アプローチのうち、主要なものについての基本的理解を深めること、及び大学院における調査や論文作成等の研究を実施するにあたり、本科目で学んだ事項を発展的に応用し、研究テーマの焦点を絞って、そのテーマに合った方法を選択する実践的な力が培われるように様々な角度から解説をする。

生活環境情報学基礎演習('18)

近年の生活空間における情報通信技術(ICT)の発展と通信インフラの整備により、生活者は、場所や時間を選ばず、日常的に電子化された情報を享受・発信しながら生活をしています。今日の生活環境で扱うこのような情報の中で、時系列情報と地理空間情報に焦点を当て、その扱い方、表現方法、解析方法の基本的手法を解説します。

生活変動と社会福祉('18)-福祉研究の道標

社会福祉はこれまで様々な生活問題を抱える人々を対象とし、その解決のための具体的方策を模索してきました。本講義では、貧困問題、子どもの福祉、障害のある人の福祉などに関する政策と実践の現状を紹介します。政策研究、歴史研究、ジェンダーといった視点をふまえ、これからどのような研究が目指されるすべきか、受講者と共に考えます。

生活リスクマネジメント(’17)

生活の質を高めるうえで生活のリスクを理解し低減することは重要です。この科目では、生活リスクマネジメントの理論と実践について学びます。生活者だけでなく、地域、企業、行政といったリスク管理主体を含めた社会全体の課題としてリスクを考えましょう。

特定行為共通科目統合演習(’17)

看護師の特定行為研修制度の対応科目である「医療安全学特論」「臨床推論」「フィジカルアセスメント特論」の演習をとおして、実践能力の基礎となる知識・技能の向上を図る科目です

精神医学特論(‘16)

現代人の日常生活を脅かす大きな健康問題である精神疾患について、その症状・経過・治療法などをわかりやすく解説したものです。学部科目「精神疾患とその治療」の姉妹版ですが、大学院科目ですので印刷教材の記載はより詳しく、学習すべき内容が質量共に高度になっています。臨床心理士の資格取得を目ざす人を念頭に置き、臨床心理学と精神医学の関連について随所で扱っているのも本講義の特徴です。

フィジカルアセスメント特論(’16)

看護師が適切に特定行為を遂行するために欠かすことのできない身体面に関する情報収集の方法論と所見の解釈についての理論と技能を習得することを目指す科目です。

授業科目案内

教員一覧

朝倉富子の顔写真
朝倉 富子 教授
食品学/調理学/栄養学/食生活論

中・高の教員を経たのち、短大、女子大学において食品学、栄養学、調理学など食物分野の授業を担当していました。その後、大学の農学部にて研究と教育に携わってきました。研究領域は食品科学ですが、遺伝子工学、分子生物学、生理学、分析化学などの幅広い分野の研究手法を用いて、味の伝わるしくみや味物質の設計について研究をしています。 “Health & Gastronomy”をキーワードに研究を進めています。

詳細情報へ
石丸昌彦の顔写真
石丸 昌彦 教授
精神医学/精神保健学/臨床死生学/死生学

愛媛県出身。転勤族の息子として福岡から山形まで転々とし、おかげで全国各地の事情や方言に詳しくなりました。法学部を卒業したものの気が変わって医者を目ざし、当初は考えもしなかった精神科臨床を経て今は大学教員、まことに人生はわからないものです。

詳細情報へ
井出訓の顔写真
井出 訓 教授
老年看護学/認知症ケア

札幌は石狩川河口近くの茅屋に居を構え、夏はオフロードバイク 、冬はスノーボードに現を抜かしながら、肩肘張らずに「晴れ時々仕事」「全て楽しんだもん勝ち」がスタンス。夏の暑い日に飲むキンキンに冷えたソーヴィニヨンブラン、メンチカツ、松島花が好き。

詳細情報へ
川島聡の顔写真
川島 聡 教授
障害法/国際人権法/障害学

障害法や国際人権法などが専門分野です。国際人権法は人権関係の条約などを対象とし、障害法は障害者関係の法を対象としています。どちらにも共通する研究対象として、特に障害者権利条約と差別禁止法を研究しています。障害者権利条約の内容が日本においてどのように実現されているのかを他国の場合と比較しながら検討しています。また、差別とは何か、差別をどう防止するか、差別をどう是正するか、などを考えています。

詳細情報へ
川原靖弘の顔写真
川原 靖弘 准教授
環境生理学/健康工学/認知科学

群馬県出身です。大学では、生理/生態学・メカトロニクス・環境情報学を専攻する研究室に所属していました。人の行動や生理情報および環境の変化を記録し,時空間情報として,ウェルビーイングの視点から生活に応用する研究をしています.

詳細情報へ
下夷美幸の顔写真
下夷 美幸 教授
家族社会学/家族政策論

生活保障の観点から、家族と国家の関係を問う研究をしてきました。家族というプライベートな領域で生じる問題が、その背後にある社会の制度・政策とどのように関わっているのか、という問題関心から、家族政策の研究を進めています。

詳細情報へ
関根紀子の顔写真
関根 紀子 教授
運動生理学/運動生化学/体力医学

秋田県出身。教育学部保健体育科修了後、博士課程では工学部情報工学科へ進み,医用工学を学びました。現在専門としている運動生理学分野に戻ってくるまでの間に経験した数々のことが、今現在の自分の研究に生きています。一つも無駄なことはなかったなと思います。

詳細情報へ
田城孝雄の顔写真
田城 孝雄 教授
内科学/公衆衛生学/地域医療学

急速な社会の高齢化による介護の問題や、地域の医療崩壊の危機を乗り越えることが出来るように、保健・医療・介護・福祉に関する課題・問題について、理性的、合理的に考え、自分が住んでいる地域社会(コミュニティ)で自律的に行動できる市民・専門職を育成することに貢献したいと考えております。

詳細情報へ
戸ヶ里泰典の顔写真
戸ヶ里 泰典 教授
基礎看護学/保健医療社会学

神奈川県川崎市出身。大学では看護を、大学院では健康社会学を学びました。今は健康生成論の立場で何が健康をつくるのか、すなわち健康要因の探求と、病いや障害とともに生きる人々の生活・人生と支援のあり方について研究をしています。

詳細情報へ
奈良由美子の顔写真
奈良 由美子 教授
リスクマネジメント学/リスクコミュニケーション論

都市銀行勤務、大阪教育大学助教授等を経て現職。生活の安全・安心に資することを目標に、現代社会におけるリスクと生活について研究しています。

詳細情報へ
山内豊明の顔写真
山内 豊明 教授
臨床看護学/臨床アセスメント学

医療看護実践場面における状況把握と臨床における推論、すなわちアセスメントを中心に研究を進めています。さらにそれらの成果を広く還元できるような教育研修体制の構築や整備に尽力したいと考えています。

詳細情報へ
山田知子の顔写真
山田 知子 教授
社会福祉学

私は仕事をしながら博士課程に進学し博士号を取得しました。仕事と両立させながら大学で学ぶことの大変さはよく知っています。忍耐強く強靭な精神力で乗り切ってください。学問とのすばらしい出会いを大切に。

詳細情報へ