心理と教育コース

「ヒト」から「人間」へ

心理と教育コースでは、人間の心と発達に関する諸問題を現代社会とのかかわりにおいて理解し、持続可能な社会の実現に向けて、発達の支援と教育に必要な基本的知識および考え方を習得することを目指します。 当コースは、教育系、心理系、臨床心理系の3つの領域から構成されています。

人間は生まれたときは生物学的個体、つまり生物分類学上の霊長類としての「ヒト」でしかありませんが、さまざまな人々との関わりを通して、その社会の文化を習得し、社会的・文化的存在としての「人間」へと発達していきます。こうした発達過程における社会的・文化的条件、制度的条件、また歴史的背景を研究していくのが教育系であり、発達過程における心身の機能や構造の発達的変化を研究していくのが心理系です。しかし発達過程においていろいろな困難や障害、悩みが生じることがあります。こうした不適応上の問題の原因、治療・援助などを研究するのが臨床心理系です。当コースでは広く人間の発達に関わる問題を総合的に研究し、教育しています。

授業科目ピックアップ

教育社会学概論(’19)

人が生まれ、育ち、学び、働き、自己を実現していくプロセスと、そのプロセスの各段階で関わっていく社会的な営みとしての教育の持つ意味と本質について考えます。さらに、最近の教育状況とそれを巡る環境の変化および今後の課題や展望についても検討しています。

心理学概論(’18)

この科目は心理学を学び始める方が、その第一歩として心理学がどのような学問かを知り、今後、心理学の学習を進める上で、その基盤となるような知識を提供することを目的にしています。具体的には、心理学という学問の基本的な考え方や、研究方法、学問成立の背景などを紹介するとともに、個別の心理学領域について概説しています。

臨床心理学概論(‘20)

臨床心理学の成り立ちや代表的な理論について、広く体系的に解説します。心理療法、アセスメント、さまざまな学派の解説、臨床心理の現場での実践について、臨床心理学の全体像をつかむのに最適です。心理の専門家をめざす人にはもちろんのこと、専門家がさらに知識を深めていくことにも、おすすめです。

授業科目案内

学びのケース紹介

ケース1

キャリアアップ

教師としての資質をより高めたい

小学校教員

年齢:30代

学位を取得したい方におすすめの科目
子どもについて深く理解したい
  • 発達心理学概論('17)

  • 特別支援教育総論('19)

  • 現代社会の児童生徒指導('17)

教育を考える多様な視点を持ちたい
  • 現代教育入門(’21)

  • 学校と社会を考える('17)

  • 生涯学習を考える('17)

実践力のアップにつなげたい
  • カリキュラムと学習過程(’16)

  • 小学校外国語教育教授基礎論(‘17)

  • 小学校プログラミング教育概論('21)

ケース2

大学院への準備

大学院で臨床心理学を学ぶための準備をしたい

福祉職

年齢:40代

学位を取得したい方におすすめの科目
基礎をもう一度確認したい
  • 心理学概論('18)

  • 臨床心理学概論('20)

  • 心理カウンセリング序説('21)

  • 心理職の専門性(‘20)

臨床心理学の現場での実践について学びたい
  • 心理臨床と身体の病('16)

  • 福祉心理学('21)

  • 司法・犯罪心理学('20)

  • 認知行動療法(‘20)

学びをさらに深めていきたい
  • 心理臨床とイメージ(‘16)

  • 福精神分析とユング心理学('17)

  • 思春期・青年期の心理臨床('16)

  • 心理的アセスメント('20)

大学院の紹介

心理と教育コースの大学院修士課程は2つあります。教育系、心理系の学びを深めたい方には人間発達科学プログラムを、臨床心理系の学びを深めたい方には臨床心理学プログラムをおすすめします。臨床心理学プログラムは、臨床心理士資格取得のための第2種指定大学院でもあります。

教員一覧

岩崎久美子の顔写真
岩崎 久美子 教授
成人教育学/教育社会学/生涯学習論/社会教育

教育社会学を専門とする恩師から国の発展における教育政策の意義を説かれ感銘を受けて国家公務員となり、国立教育政策研究所に研究官としてしばし籍を置きました。成人教育に関する研究とともに自治体等の政策評価などの仕事にも従事しております。

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岩永 雅也 学長
教育社会学/生涯学習

佐賀県出身。教育社会学の視点と方法を基礎として、現代的諸課題に取り組んでいます。生涯学習と遠隔教育、才能教育、高等教育などが最近のテーマです。相互の関連は全くなさそうですが、実は大学をキーとして密接に関わる諸テーマなのです。

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苑 復傑 教授
高等教育論/遠隔高等教育/教育経済学/比較教育学

学歴:北京大学卒業、広島大学社会科学研究科博士課程(文部省国費留学生)職歴:中国社会科学院外国文学研究所、放送教育開発センター助手、メディア教育開発センター准教授、教授、放送大学教授。Stanford University School of Education(1996)、 The University of Pennsylvania Institute for Research on Higher Education (1999-2000)(文部省在外研究員)

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大山 泰宏 教授
心理臨床学

「臨床の知」をキーワードに、心理療法の実践研究をおこなっています。また、心理臨床の言説を研究し、その言葉と認識が本来もつはずの、生成的な力を取り戻すことを研究課題としています。宮崎県生まれですが、京都在住が人生の半分以上です。

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倉光 修 特任教授
臨床心理学/教育臨床心理学

京都大学で臨床心理学を学んだ後、いくつかの大学で教員になり、心理教育相談室や学生相談所などで、さまざまな苦しみを抱えたクライエントとお会いしてきました。心理療法やカウンセリングにおいては、理論よりも個々の出会いの質が重要だと信じています。

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小林 真理子 教授
臨床心理学/児童臨床/

香川県生まれ。大学卒業後十数年間、児童精神科を主とした病院臨床に従事。その後大学で臨床心理学を担当する傍ら、子どもと家族を対象に病院や学校・地域で心理臨床を積み重ねてきました。現在は、小児・思春期・若年世代のがん患者と家族の心理的支援と臨床研究に取り組んでいます。

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櫻井 直輝 准教授
教育政策/教育行財政学

国や地方自治体の教育政策や教育行財政システムに関する研究をしています。これまでは学校統廃合政策や教師教育政策の研究をしてきました。また共同研究では教員の働き方改革,アメリカの教員スタンダード政策,過疎自治体の学校教育などのテーマに取り組んでいます。

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佐藤 仁美 准教授
臨床心理学

アートセラピーを中心としたイメージ表現をベースに、医療や教育分野での心理臨床に携わってきました。同時に、日常と専門相談のはざまにある支援と、個々人の表現を生み出す場の理解をライフワークとしています。

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進藤聡彦の顔写真
進藤 聡彦 教授
教育心理学

長らく教員養成系学部や教職大学院で教育心理学関係の授業を担当していた関係で、幼稚園児から大学院生まで教えた経験があることがプチ自慢です。住居が大学とは少し離れているため通勤時には春の桃の花や桜、秋の紅葉と、車窓からの風景を楽しんでいます。

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高橋秀明の顔写真
高橋 秀明 教授
認知心理学/情報生態学

認知心理学の問題解決や文章理解をテーマに、研究を開始しました。最初の就職先が日本原子力研究所で、中央制御室の運転員の認知過程を研究しました。その後幕張の放送教育開発センターに異動し、現在に至ります。2017年度までは、情報コース所属でした。

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橋本鉱市の顔写真
橋本 鉱市 教授
高等教育論

高等教育の制度・組織・政策・内容などについて、主に歴史社会学的なアプローチによって研究してきました。専門職養成、学問領域・内容の制度化、学位・資格・教育プログラム、高等教育の政策過程など、テーマや分析対象は多種多様ですが、特にわが国の高等教育における諸事象を、明治以降の大きな流れの中で位置づけ問い直す作業が重要だと考えています。

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橋本 朋広 教授
臨床心理学/心理療法、心理アセスメント

総合病院の臨床心理士を経て大学教員となり、その後も精神科クリニックやカウンセリング専門機関で臨床活動を行ってきました。C. G. Jungの分析心理学やロールシャッハ法を基盤にして、想像活動、パーソナリティ、精神病理などを研究しています。

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波田野 茂幸 准教授
臨床心理学

地域にある教育相談室にて児童心理臨床に携わってきました。その実践の中で地域社会に出向いた援助活動も行うようになりました。大学教員となり心理職養成に関わる立場になった現在も、個人心理臨床や援助者へのコンサルテーション活動などを続けています。

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丸山 広人 教授
臨床心理学

これまでは教育領域で心理臨床を行ってきました。家庭や職場そして学校という場は日々変化し、そこで生活する私たちも変化します。そこでの心理臨床は変化に向けた徴候を察知し、場の変化に乗じた支援が必要になります。そのような変化の中で自分を知るという学びを得られることが成長を促進するようです。最近のテーマは、学ぶということや知るということを心理臨床の視点から考え直すことです。

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向田 久美子 准教授
発達心理学/文化心理学

三重県出身。大学は英文学科でしたが、社会人経験を経て、大学院から心理学を学び始めました。発達のプロセスには、文化を超えた普遍性がある一方で、文化によって行動や認識、表現等に違いも見られます。文化と発達の関わりに関心をもって、研究しています。

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森津太子の顔写真
森 津太子 教授
社会心理学/社会的認知

岐阜県出身。人が日々の生活の中で行う様々な社会的判断の背後にある認知的なメカニズムを研究しています。自身が新しいモノ好きということもあって、新たな科学技術が人間の心や行動に与える影響にも関心を持っています。

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心理と教育コースに関連する資格