社会組織・制度を研究し運営するためのガバナンス力を高めよう!
人が社会との関係をどのように構成するのか、自然との間にどのような社会環境を築くことができるのかを、私たちは研究します。
近年起こった大震災やパンデミックは、社会経営の管理ガバナンス能力に限界のあることを教えてくれました。これらの実践的な経験に学び、私たちは、個人間のネットワーク、地域のネットワーク、国際間のネットワークなどの社会な性質を理解し、危機についての問題点や解決法を見直す必要があります。
このような災害や危機を乗り越えるためには、本プログラムの法学、政治学、社会学、経済学、経営学、会計学、環境論、デザイン学、産業論、工学で深く幅広く研究された成果を駆使する必要があります。家族・コミュニティ・企業・政府、国際社会さらには自然環境との関係についての社会制度の設計・運営・管理の方法を、今こそ研究し提案すべきだと思います。
政治と法、経済と社会、ビジネスと産業、社会技術環境の現代社会の問題についての認識を、皆さんと一緒に深め、修士論文へ結実させたいと思います。
授業科目ピックアップ
統合イノベーション制度研究(’21)新規開講オンライン科目
法律学文献講読(’21)新規開講オンライン科目
『貨幣・勤労・代理人』文献講読(’21)新規開講オンライン科目
この科目は、大学院修士課程の文献講読の授業です。受講生には経済の文明的要素としての「代理性(エージェンシー)」という、この文献の中核的な内容を探りながら、同時に、文献研究の手法を学び、演習に励んでもらいたいと考えています。実際に『貨幣・勤労・代理人-経済文明論』という具体的な文献を取り上げて、インターネットの双方向性を活かした講読形式で行う授業となるよう計画しております。読むということは、他者の書いたものを「知ること」「理解すること」「伝えること」です。多様で全体的なつながりのなかに入って深く読み込み、有機的な文脈の持つ関係性を精読することが重要です。*この科目は、修士全科生だけが履修できます。
授業科目案内
学びのケース紹介
社会経営における組織を運営する力、ガバナンス能力を身につけたい!
地方公共団体でずっと市民活動や社会的企業に対してアドバイスする業務に携わってきました。将来のことを考えて、自らが社会運動の指導者になるための研究を行い、修士論文を書きたいと考えています。
公共団体職員の男性
年齢:50代
学位を取得したい方におすすめの科目
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公共哲学(’17)
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経済政策(’17)
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現代訴訟法(’17)
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知財制度論(’20)
- イランとアメリカ(’17)
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公共政策(’17)
- 人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
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地域産業の発展と主体形成(’20)
企業組織の施策を企画立案する力、企画プランナーの方法論を探究したい!
課題の改善・解決に向けた取り組みを企業集団の中で探究してきました。社会人として、企業の実践的でかつ集団的な活動について高度な研究を遂行し、修士論文へ挑みたいと思います。
会社員の男性
年齢:30代
学位を取得したい方におすすめの科目
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経済政策(’17)
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現代訴訟法(’17)
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知財制度論(’20)
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人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
- 地域産業の発展と主体形成(’20)
- 統合イノベーション制度研究(’21)
職業経験に加えて、周辺領域の研究に支えられた幅広い知識を得たい!
職場やコミュニティでの「経験」を深く積み重ね、それを更に広範な「学識」と結びつけようと考えについてのもっと深い知識を得て、修士論文に挑戦したいと考えています。
ボランティアの女性
年齢:20代
学位を取得したい方におすすめの科目
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公共哲学(’17)
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経済政策(’17)
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現代訴訟法(’17)
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知財制度論(’20)
- イランとアメリカ(’17)
- 公共政策(’17)
- 都市社会構造論(’18)
- 環境工学(’19)
- 人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
- 実践的都市景観形成論(’19)
- 地域産業の発展と主体形成(’20)
- 統合イノベーション制度研究(’21)
- 『貨幣・勤労・代理人』文献講読(’21)
- 法律学文献講読(’21)
- アカデミック・スキルズ(’20)
地域で生ずることと、国を超えて起こることを比べ結びつけて考えてみたい!
「地域」社会特有の問題を認識しつつNPO活動を行ってきました。さらに地球規模にまで広がる「国際」的な視野の獲得を目指そうと計画しています。
NPO職員の女性
年齢:40代
学位を取得したい方におすすめの科目
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公共哲学(’17)
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経済政策(’17)
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現代訴訟法(’17)
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公共政策(’17)
- 都市社会構造論(’18)
- 環境工学(’19)
- 人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
- 地域産業の発展と主体形成(’20)
学際的な領域をネットワーク連携する方法を追究したい !
「個別」の状況を的確に理解し、それを「社会」全般の普遍的な認識にまで高めるために、社会ネットワークが連携する基本原理を探究し、論文を成就させたいと思っています。
公共団体役員の男性
年齢:60代
学位を取得したい方におすすめの科目
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公共哲学(’17)
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経済政策(’17)
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現代訴訟法(’17)
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知財制度論(’20)
- イランとアメリカ(’17)
- 公共政策(’17)
- 都市社会構造論(’18)
- 環境工学(’19)
- 人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
- 実践的都市景観形成論(’19)
- 地域産業の発展と主体形成(’20)
- 統合イノベーション制度研究(’21)
- 『貨幣・勤労・代理人』文献講読(’21)
- 法律学文献講読(’21)
- アカデミック・スキルズ(’20)
社会の中での技術システムの意味について探究したい! !
技術の進展を理解しながら、技術システムの性質を社会全体の文脈に位置づけたいと考えています。自らの発想を専門分野に生かしつつ、修士論文を仕上げたいと考えています。
技術者の男性
年齢:50代
学位を取得したい方におすすめの科目
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公共哲学(’17)
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経済政策(’17)
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知財制度論(’20)
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公共政策(’17)
- 都市社会構造論(’18)
- 環境工学(’19)
- 人的資源管理(’18)
- 社会的協力論(’20)
- 実践的都市景観形成論(’19)
- 地域産業の発展と主体形成(’20)
- 統合イノベーション制度研究(’21)
教員一覧
専門は社会学/都市社会学。いわゆる「ホームレス問題」などの現代都市の貧困問題への社会的な対応のあり方について主に社会学的観点から実証的な研究を行っています。
1982年生まれ。2013年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。専門は経済思想と環境思想です。経済学という知が人間の経済と生態環境との複雑なつながりをどう捉え、あるいは忘却してきたのか、また両者の持続可能性は今後どのようなものとしてありうるのか、広く社会思想や科学技術の歴史も視野に入れて研究しています。
教育産業、メディア教育開発センターと総合研究大学院大学、放送大学へと渡る歩き、しかし、一貫して著作権・知的財産制度とその関連から学習支援システムの研究をコアにしています。一般社団法人企業法学会理事長として学外活動にも積極的に関与しています。
新潟県出身。私たちは企業社会で生きています。そのプレーヤーである企業をよく理解することは、私たちの生活をよりよくするための糸口を与えてくれるでしょう。その鍵を握っているのが簿記・会計です。皆さんの受講をお待ちしております。
1983年生まれ。2013年慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。博士(法学)。専門は国際政治学と日本政治外交史です。現在は戦後日本のエネルギー資源外交及び対外政策関係機構の変遷、初期の主要国首脳会議を中心に研究を進めています。
石川県金沢市生まれ。都立大学の学部を卒業後、東京大学の大学院に進学、都立大学から博士(社会学)の学位を取得。主に都市における住民生活と自治体政策との関連について社会学的な調査研究を行っている。主著として『東京のローカル・コミュニティ』東京大学出版会、『創価学会の研究』講談社学術新書、『実践社会調査入門』世界思想社などがある。
専門は経営学、人的資源管理です。現在、就労者の大半は雇われて働いているので研究意義は高いと思います。多様な人材の雇用管理(人材の採用、育成、報酬等)に関心があり、非正規労働者、女性、国際化(雇用に関する世界的潮流)等について探求しています。
専門は、世界の食料需給及び食料需給モデルを用いた将来見通し、農産物等の国際コモディティ市場、農業経済学に関わる研究です。農林水産政策研究所の上席主任研究官や経済協力開発機構(OECD)本部の農業政策アナリストなどを経て現職に着任。世界の穀物等を含めた食料の動向が注目されていますが、フランス、インドネシア、タイ、米国など海外経験を踏まえて、多様な視点でこれらの世界的潮流を捉えていきたい。
1994年に堀部安嗣建築設計事務所を設立。住宅を中心に質の高い建築のあり方を探って設計活動を行っています。自然、人体、信仰、経済など建築を取り巻く様々な事柄を学び、その学びの実践を通して、より実感を伴って環境と向き合う大切さを伝えたいと思います。
横浜国立大学経営学部卒業、一橋大学大学院商学研究科修士課程修了・博士後期課程単位修得退学、一橋大学助手、文教大学専任講師、横浜国立大学助教授・教授・名誉教授、2018年から放送大学教授。オペレーションズ・マネジメント&ストラテジー学会会長等を歴任。
神戸市生まれ、東京大学工学部都市工学科卒業、経済学研究科博士課程単位取得退学。指導教員は西部邁先生でしたが大学構内で指導を受けたことはほとんどありませんでした。同大教養学部・総合文化研究科教授、柔道部長を経て2018年に放送大学に着任。生涯武道家です。現在は「共有資本」について執筆しています。
富山県の宇奈月町(現在、黒部市)出身です。国際法・国際法史が専門です。これまで、国際法の歴史、領土問題、武力行使、国際裁判などのテーマについて研究してきました。
東京都出身。近代イギリス政治思想史の研究を、現代政治理論、特に自由主義の政治理論の研究と融合させるかたちで追究しています。政治という実践的な現象を、理論的に把握することの意義を、皆さんといっしょに考えていきたいと思います。
出身地は上海です。1988年留学のため来日しました。長年にわたる企業法務等に関する実務経験があります。働きながら慶應義塾大学博士号(法学)を取得しました。専門分野は、商法です。主に理論と実務との融合を図る視点に立って保険法を研究しています。