授業紹介

太陽と太陽系の科学('18)

主任講師谷口 義明

太陽を含めた太陽系の研究は、近年急速に進んできている。太陽については様々な太陽観測衛星による研究で、太陽表面の多様な活動性がわかってきた。また、太陽系全体についても惑星や小惑星の探査機が次々と新しい発見をもたらし、今や冥王星の姿も明瞭に観測されるようになってきた。これらの新しい知見に基づき、太陽と太陽系の最新の姿と太陽系の進化を体系的に講義する。

初歩からの生物学('18)

主任講師二河 成男、 加藤 和弘

生物学では、生物がいかに暮らし、命をつないでいくかを体系づけて理解することが大切である。生物は多様であるが、その体の構造や、遺伝のしくみ、生物種間の関係など、異なる生物であっても共通する部分が実に多い。この講義では、そのような共通部分に着目して、生物とはどのようなものであるか、ということを学ぶ。これまでの生物観の再確認と、新たな視点の付与を目指す。

初歩からの化学('18)

主任講師安池 智一、鈴木 啓介(東京工業大学栄誉教授)

人類史上のエポックを画す火や青銅器・鉄器の利用は、化学反応の利用にほかならない。人類が古くから用いてきた技術には物質変化に関連した化学技術と呼ぶのがふさわしいものが数多く存在し、現在でも我々は無意識に様々な化学現象に触れそして利用している。化学は我々がもっとも古くから親しんできた科学の一分野であり、そこに見られる物質の多様性は長らく人々を魅了してきた。一方で初学者には、その多様性に起因して物質に関する脈絡に欠けた雑多な知識の総体として映ることもしばしばである。本科目では、身の回りの様々な化学現象を紹介するとともに、多様性に打ち克って成立に至った現代化学の体系を学び、統一的に物質を捉えるために必要な物の見方の獲得を目指す。

ダイナミックな地球('21)

主任講師大森 聡一

地球科学への入門科目である。地球の様々な活動は、しばしば「地球は生きている」とたとえられるが、その本質はなんであろうか? 地球内部から表層環境、そして宇宙との関係まで、様々な時間・空間スケールへ視点を移動させながら、進化しダイナミックに変動する地球について学ぶ。