授業紹介

地理空間情報の基礎と活用('22)

主任講師川原 靖弘、関本 義秀

誰もが自由に地理空間情報を利用できる時代になり、生活者にとって有益な地理空間情報サービスシステムが至る所に存在するようになりました。生活者の、安心・安全、利便性を目的としたサービスや先端の技術を使った地理空間情報システムの紹介を通して、生活における地理空間情報のニーズ、システム構築に必要な技術、地理空間情報の表現・分析方法について解説し、現代における地理空間情報システムの存在意義について考えます。

暮らしに活かす不動産学('22)

主任講師齊藤 広子、中城 康彦

わたしたちの暮らしは、土地や建物といった不動産を基盤にしています。暮らしに身近な不動産であるにも関わらず、十分な知識をもっていないことが多く、、正しい知識があればより豊かな暮らしにつながります。そこで、暮らしの中で出会う身近なテーマを取り上げて、不動産に関する基礎的な知識を教授し、豊かな暮らしの実現を目指します。豊かな暮らしの実現には、国民一人一人が不動産に関する知識を身につけることが必要であるという視点から、生活者が一生のうちで、出会うことが多いテーマを取り上げます。

運動と健康('22)

主任講師関根 紀子

現代社会では,健康の維持・増進や生活習慣病予防のため,運動やスポーツの重要性が高まっています.本講義では,はじめに運動に関わるヒトの機能,運動・スポーツに対する身体の応答や適応について,運動生理学的な基礎について学びます.また,それらを踏まえ,トレーニングや生活習慣病予防のための運動を行う際の注意点を理解することを目指します.

看護学概説('22)

主任講師山内 豊明

看護学の主たる概念や諸理論に関わる先進的知織を幅広く獲得し、実践の科学である看護学に対する理解を深めることを意図しています。医療を提供する側の関係者のみならず、医療の受け手になる可能性のある一般の方々にも、ぜひ興味を持って学んでいただきたいと思っております。

小児看護学('22)

主任講師江本 リナ

近年の子どもと家族を取り巻く社会は、子どもの貧困、児童虐待、いじめや自殺、災害による子どもの生活変化などの厳しい局面にさらされています。また、小児医療においては、高度医療に伴い子どもの疾病は複雑で重症化し、医療依存度の高い子どもや成人期に持ち越される慢性疾患をわずらう子どもが増加するなどの課題も多いです。このような状況にある子どもが、最善の利益が守られ健やかに成長・発達できるよう、個々の発達段階と健康レベルに応じた援助を学び、子どもと家族に対する看護の役割を考えていきます。

社会福祉―新しい地平を拓く('22)

主任講師山田 知子

誰の人生も浮き沈みがあり、いつでも順風満帆というわけではない。病気や障害、失業、家族の葛藤、老後資金の枯渇など様々な生活危機に対し、社会福祉の制度やサービスが用意されている。本講義では、まず社会福祉の基本理念、福祉政策が形成された社会的背景について述べ、次に貧困、子どもの福祉、障害のある人々の福祉、福祉人材などの現状と課題について検討する。最後に生活問題解決のための当事者と市民協働の様々な新しい取り組みを紹介する。受講者とともにこれからの社会福祉の在り方を考えたい。

食の安全('21)

主任講師吉村 悦郎、関崎 勉

食の安全性への関心が高まっています。農薬、食品添加物などの化学的病因による健康障害、微生物やウイルスによる食中毒が知られています。これらの、ハザードの概要を生化学的な観点から解説するとともに、これらのリスクを評価し法律として政策を定める手続きや国際的なルールの確立などを系統的に解説します。

疾病の成立と回復促進('21)

主任講師岡田 忍、佐伯 由香

疾病の成立と回復促進を理解することの必要性、疾病の原因とそれによって細胞や組織に生じる変化、基本的な病変の成り立ち、疾病に対して提供される医療についての講義を行ったうえで、生命活動や生活にどのような障害をもたらすのかという視点から、様々な疾病について解説しています。

生活環境と情報認知('20)

主任講師川原 靖弘、片桐 祥雅

生活環境の中で、私たちがどのような情報を認知し、私たちの発する情報は生活の中でどのように役立っているのか、情報収集の手法や情報の流れ、処理の方法を中心に説明します。近年急速に普及したモバイル機器やユビキタス機器の運用について、消費者の視点から論じます。また、高齢化社会において、生活の大きな部分を占めてくると思われる医療・福祉分野における、最新の情報技術について解説し、日常生活における利用や応用可能性について論じます。

家族問題と家族支援('20)

主任講師下夷 美幸

家族が抱える問題をどのように理解し、問題解決に向けていかに支援するか。このことは問題の当事者であり、支援の受け手である個人や家族だけでなく、多くの人々の関心事となっています。本授業では、不登校や非行、DVや児童虐待、介護殺人といった福祉・司法に関わる問題、精神障がいや終末期など医療に関わる問題に焦点をあて、家族問題の実態と求められる支援について考えていきます。

生活環境情報の表現-GIS入門('20)

主任講師川原 靖弘、(瀬戸 寿一)

近年の生活空間における情報通信技術(ICT)の発展と通信インフラの整備により、生活者は、場所や時間を選ばず、日常的に情報を享受するだけでなく発信が可能になりました。このような今日の生活環境で扱う情報の中で、地理空間情報および地理情報システム(GIS)に焦点を当て、その扱い方、表現方法、解析方法の基本的手法を解説します。

災害看護学・国際看護学('20)

主任講師神崎 初美、西上 あゆみ

災害看護を行うためには、災害に関する看護独自の知識や技術を用いることや他の専門分野と協力して活動していくことが必要です。この活動を行うためにまず災害について理解し、さらに災害サイクルに応じた人への影響、災害時に特徴的な看護課題や看護ニーズを学びます。国際看護活動としては、世界の人々の健康や生活課題に対して看護職によって行われている活動に関する概要を学びます。

母性看護学('20)

主任講師斎藤 いずみ、(井出訓)

女性の一生をウィメンズヘルスの視点からとらえ、広い視野から女性のライフステージの進行にそって各時期の特徴と必要とされる看護を学びます。成熟期においては、周産期に焦点をあて妊娠・分娩・産褥期・新生児期の特徴と看護を深く学びます。

在宅看護学('22)

主任講師河野 あゆみ、(井出訓)

健康問題をもちながら在宅で生活する人々とその家族を理解し、対象者の生活の質の向上を目指した看護を実践するために必要な基本的な考え方と基礎知識を理解することを目的とします。

子育て支援―法と政策を学ぶ('20)

主任講師大曽根 寛、(倉田 賀世)

保育士、幼稚園教諭、学校教諭、子育て支援に関係するボランティアなど子育てにかかわる専門職等を対象に、子育て支援に関する法律や政策について学習することのできる網羅的な授業を展開し、少子化の時代における人材の養成に資することを目的とします。しかし、この科目は、すでに資格を有する者のキャリアの向上を目指すだけでなく、今後、専門職やボランティアとなることを希望する方々の予備的な学習機会となることも目標としています。

社会福祉と法('20)

主任講師大曽根 寛

社会福祉の領域において市民としての人権がどのように尊重されるかという観点からだけでなく、社会福祉にかかわる事業者、行政機関、立法機関、国際機関の役割と責任という観点からも論じます。そのために、人権理念と社会福祉の関係を再検討するとともに、現代的な権利と義務の問題に関する基本的な視点をおさえ、かつ実践的な課題にも応えようとします。今後の制度改革と、国家・自治体の政策責任、市民と事業者の関係についても検討します。

健康への力の探究('19)

主任講師戸ヶ里 泰典、中山 和弘

健康になるためには、食事、運動をはじめとした生活習慣を整え、良いとされる生活を送ることが重要と考えられてきた。しかし、わかっていてもできないこと、そもそも何が良いのかわからないこと、一見同じような生活を送っていても健康の人もいればそうでない人もいることがある。こうしたことを左右する根源には「健康への力」の不足・充足があるとされ、近年着眼が進み、少しずつ研究が広がってきている。本講義ではこの「健康への力」について様々な側面から整理し、わかりやすく解説をしていく。

今日のメンタルヘルス ― 健康・医療心理学の実践的展開 ―('19)

主任講師石丸 昌彦

メンタルヘルスの維持向上は、現代の生活者にとって共通の重要な関心事です。本講義では、心理学領域と精神医学領域の5人の専門家が、さまざまな角度からメンタルヘルスを支える条件や今日の問題点について論じます。ライフサイクルやストレス論とメンタルヘルスの関係や、主要な精神疾患の症状と治療、災害への対応や自殺予防など、実践的な関心に応えることを目ざす内容となっています。

老年看護学('19)

主任講師井出 訓

老年期を生きることの意味と価値との理解を深め、生物学的な老化から高齢者施策を含む社会的な視点に立ちつつ高齢者を捉えながら、老いを生きる人々への看護を考えていく授業である。授業の構成としては、老年看護学が対象とする高齢者の生活と健康を、高齢期に体験される「老い」という視点から理解した上で、加齢に伴う心身の変化の特徴を、全人的な多角的観点から学習する。

高齢期の生活変動と社会的方策('19)

主任講師山田 知子

高齢期の生活実態を様々な角度(心身の状況、経済、家族、住宅など)から検討します。最近の高齢者保健福祉施策の動向を紹介しながら、高齢期の生活を真に支える施策や生活支援サービスの在り方を問います。

リスクコミュニケーションの現在('18)

主任講師奈良 由美子、平川 秀幸

リスクコミュニケーションとは、個人、機関、集団間での情報や意見のやりとり(相互作用プロセス)を通じて、リスク情報とその見方の共有を目指す活動のことです。この科目ではリスクコミュニケーションの概念と基本的手法について、自然災害、感染症、原発、食品安全、環境問題、化学物質などの具体的事例を扱いながら考えていきます。

食と健康('18)

主任講師吉村 悦郎、佐藤 隆一郎

食品は、栄養機能、生体調節機能を通して、我々の生命維持に必須の役割を果たしています。一方、偏った食生活からは種々の疾病の原因となっています。このような、食品や食品成分による生化学過程を基礎から学習することにより、現代における食と健康をとりまく重要な課題の理解を図ることを目的としています。

地域包括ケアシステムと在宅医療('18)

主任講師田城 孝雄、服部 真治

2018年度から全ての基礎自治体は、在宅医療と介護の連携を、自治体の必須事業とする。本科目は、自治体の職員及び、保健医療介護福祉の専門職種を、主たる対象として、市町村の地域包括ケアシステムの構築の方法を学ぶ。先進地域の事例を参考にし、自分の居住する地域、自治体で、実践できることを目標とする。

死生学のフィールド('18)

主任講師石丸 昌彦、山崎 浩司

人にとって避けがたい運命である「死」、それを念頭に毎日をどう生きるかという「生」、これら死生をめぐる悩みは人類発祥以来すべての人間に課せられたテーマでした。科学技術の進歩はこうした関心事へのヒントを与えるよりも、むしろ出生前診断や尊厳死の問題に見るとおり、さらなる難問を投げかけています。そのような時代に私たちが「生」と「死」についてどう向き合うか、受講者と共に考えていくのが本講義の目的です。

成人看護学('18)

主任講師林 直子、佐藤 まゆみ

成人期にある人々を対象に、その人にとって最適な健康を維持、増進するための看護援助を学びます。本科目は全15回から構成し、まず、第1回目に成人期にある人の心身の特徴と健康問題について概説します。次に、第2回目と第3回目で、手術治療を受ける成人患者及び慢性的な経過をたどる健康障害を抱える成人患者への看護援助方法について概説し、第4回目以降は、成人期に起こる主要な健康障害をとりあげ、その看護援助方法について概説します。さらに第15回目では、死に直面した成人期にある人とその家族への看護援助方法について概説します。

ソーシャルシティ('17)

主任講師川原 靖弘、斎藤 参郎

人のコミュニケーションによるまちの活性化に重点を置き計画されるまちづくりが注目されています。本講義では、まちの住民、来街者、運営者それぞれの視点からみた、このようなまちづくりの社会的意義について論じます。また、まちづくりにおいて、導入が進められているICT(情報通信技術)について解説し、消費者行動の把握、まち空間のソーシャルグラフの生成、環境情報の利用などについて、事例を交えながら紹介します。

健康と社会('17)

主任講師井上 洋士、山崎 喜比古

私たちの健康や生活をとりまくさまざまな社会状況について取り上げながら、納得のいく医療を受け、社会や環境を健康的によりよく変えていくための視点、考え方、行動、スキルについて、学生らが自分自身の問題として習得することを狙いとしている。健康・病気と保健・医療の問題を、市民・住民の問題として社会的にみること、あるいは社会的に対応することの重要性について、多彩なゲストや具体例を交えて解説する。