「千葉日報」に髙橋道和理事長の記事が掲載されました

2023年12月13日付「千葉日報」に放送大学の記事が掲載されました。新規タブで開く

夢シティちば 経営談話室ダイジェスト
放送大学学園理事長 髙橋道和(たかはしみちやす)氏
【遠隔で生涯学習支援】
テレビ放送の黎明(れいめい)期、国を中心に放送大学学園法案の審議が重ねられ、1983年に国内唯一の放送局を持つ特殊法人立の大学としてスタート。2003年の法改正を経て、現在は私立大学という位置付けで特別な学校法人となっている。コースは4年以上在籍し一般大学と同様に学位を得るものと、短期間在籍し必要な単位だけを修得するものに分かれ、大学院も含め8万5千人が学ぶ。
関東圏以外に電波が届かなかった時代は各地のビデオ学習センターに通学する形で全国に学生を増やした。各センターで国立大学の教員による対面授業が受講できる強みもある。近年はBS放送からオンラインへと視聴のシフトが加速。コロナ禍にはウェブ会議システムを活用し、自宅での双方向型学習が浸透していった。「オンラインの活用は進化の途上。本学も変革が求められる時代に来ている」と実感する。
自身は9代目理事長として着任する以前から、法整備や学習センター設置に携わってきた。「学長と連携し、経営と教学の二人三脚で学生数の確保に努めていきたい」と、経営的課題を見据えている。
今後は、インターネットの普及で容易になった国際展開や、リカレント(社会人の学びなおし)推奨として企業との連携を強化していく。「地域に密着した全国各地の学習センターを中小企業に活用してもらい、授業員の自主性や生産性が高まったという事例もある」と強調。「広範かつ多様に支援することを社会的使命と考え、さまざまなニーズに応えていきたい」と、人生100年時代の生涯学習を展望する。
多様性の時代に沿った学び方を提供する遠隔教育のパイオニアとして「学びたい人が、いつでも、どこでも学べる、開かれた大学を作っていきたい」と力を込めた。
毎月1日に発行している千葉商工会議所の会報誌「夢シティちば」で千葉日報社が記事制作を担当する連載企画「経営談話室」。インタビューの一部をダイジェスト版で紹介する。
【写真】
たかはし・みちやす 
1961年、静岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後、文部省入省。同大臣秘書官やスポーツ庁次長などを歴任し、2022年、放送大学学園理事長に就任。
放送大学学園(本部)
千葉市美浜区若葉2-11
電話043-276-5111

※千葉日報社許諾済み

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