“科学”からの招待状『質量とは何か この宇宙に存在する物質の根本的性質とその起源を考える』放送大学(BS 231ch)にて4月24日(日)より放送!
「質量」という物理の基礎概念に焦点をあて、その理解の歴史的変遷について学ぶ4回シリーズ。
第1回では、ニュートン力学における質量を取り上げる。1867年、ニュートンは「プリンキピア」で、力学の基本法則を記述するため、物質を特長づける基本的な量として「質量」を導入した。その歴史的経緯に立ち戻って、質量の意味を考える。
第2回では、「質量」の概念にアインシュタインが与えた影響についてひも解く。アインシュタインは、質量とエネルギーの関係、それが重力の場の理論で果たす役割を明らかにした。ブラックホールの特異な性質もこの理論から出ている。その意味をわかりやすく説明し、膨張する宇宙の発展において、物質の質量が果たす役割を理解していく。
第3回では、20世紀に相対性理論とともに発展した量子論によって、素粒子の質量がどのように理解されているか、「場の量子論」の方法を用いて説明する。さらに、2012年の「神の粒子」発見の意味を考え、「粒子」と「場」の役割を質量の意味を通して明らかにする。
第4回では、現代物理学での「質量」のとらえ方を見ていく。物質の質量は素粒子の質量の単純な和ではなく、素粒子の運動エネルギーや素粒子間に働く力の場のエネルギーも含まれると考えられている。その研究の最前線を紹介、最近分かってきた新しい謎も含め、物質の質量の起源を考える。


第1回 ニュートン力学における質量の導入とその役割
放送日
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4月24日(日) 20:15~
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6月5日(日) 8:15~(再)
出演
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松井 哲男(放送大学特任教授)
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黒田 有彩(女優、科学番組・プログラム アシスタント)

第2回 アインシュタインの相対性理論と質量の意味
放送日
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5月1日(日) 20:15~
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6月12日(日) 8:15~(再)
出演
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松井 哲男(放送大学特任教授)
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黒田 有彩(女優、科学番組・プログラム アシスタント)

第3回 現代物理学における素粒子の質量の起源
放送日
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5月8日(日) 20:15~
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6月19日(日) 8:15~(再)
出演
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松井 哲男(放送大学特任教授)
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黒田 有彩(女優、科学番組・プログラム アシスタント)

第4回 これで物質の質量の起源はわかったか?
放送日
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5月15日(日) 20:15~
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6月26日(日) 8:15~(再)
出演
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松井 哲男(放送大学特任教授)
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矢崎 紘一(東京大学名誉教授)
- ゴードン・ベイム(イリノイ大学名誉教授)
- 初田 哲男(理化学研究所数理創造プログラム プログラムディレクター)
- 黒田 有彩(女優、科学番組・プログラム アシスタント)

担当
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大塚 秋人(制作部長)
番組の見方
BS放送の放送大学(BS231ch)よりどなたでも無料でご覧いただけます。上記日程以降にも再放送を行います。詳しくは放送大学ウェブサイト「番組表」をご覧ください。