カリキュラム改正について

ご質問一覧

Ⅰ.2024年度卒業要件改正について(2023/8 追記)

Ⅱ.2016年度カリキュラム改正について

Q&A

Ⅰ.2024年度卒業要件改正について(2023/8 追記)

Q1-1
授業形態に係る卒業要件を改正する理由や目的は何ですか。
A1-1
学習者や社会のニーズを的確に把握し、技術の進展や個に応じた適切な学習機会を提供するために、従来の放送授業や面接授業に加え、学生の皆様にとっての利便性も高いオンライン授業等のメディア授業を引き続き拡充していくことを目指しています。ついては、その進展を見据えて卒業要件の見直しを図り、より多様な授業形態が履修しやすくなるよう、改正することとしました。
本改正により、従来の卒業要件に比べて20単位分、放送授業・面接授業・オンライン授業のいずれの単位でも卒業要件として認定されるようになり、学生の皆様の科目登録の選択肢が広がります。
Q1-2
卒業要件単位数の変更による学生への影響はどのようなことがありますか。
A1-2
面接授業・オンライン授業を卒業要件として認定できる上限数が30単位から50単位へ変更されるため、科目選択の自由度が高まります。他方、放送授業についても従来どおり104単位まで卒業要件として認定されるため、放送授業の選択をご希望の場合にも応えることができます。
Q1-3
放送授業により修得すべき最低単位数を94単位から74単位にすることで学生が得られる利益は何ですか。
A1-3
面接授業・オンライン授業を卒業要件として認定できる上限数が30単位から50単位へ変更されるため、科目選択の自由度が高まります。他方、放送授業についても従来どおり104単位まで卒業要件として認定されるため、放送授業の選択をご希望の場合にも応えることができます。
Q1-4
学生が行う移行手続きはどのようなものですか。
A1-4
2024年度第1学期以降に全科履修生として入学する方については、自動的に新しい要件が適用されますので、移行手続きは必要ありません。2023年度以前から全科履修生として在籍している方(2024年度第1学期以降に学籍のない方を除く)はカリキュラム移行手続きを行うことにより、手続きを行った翌学期から新要件の適用を受けることができます。
申請方法は、次のとおりです。申請期間は「学生生活の栞」をご確認ください。

  • ①システムWAKABA「教務情報⇒変更・異動手続」を開きます。
  • ②「所属コース・カリキュラム移行」を選択します。
  • ③移行後の「希望するカリキュラム 」を「‘24カリ」とし、所属コースを選びます。
    所属コースの変更を希望しない場合は現在のコースを選んでください。(「変更理由」はいずれでも結構です)
    「確認」後の画面で「申請」を押してください。
なお、カリキュラム移行後の単位数の取り扱いを確認する場合はシステムWAKABAの「所属コース変更・カリキュラム移行シミュレーション」(2023/10/1~利用可能)で確認してください。
Q1-5
2023年度までに全科履修生として在学していました。自動的に今回の改正が適用されるのですか。
A1-5
カリキュラム移行の手続きを行わなければ、新たな要件の適用はされません。2023年度以前から全科履修生として在籍しており、2024年度第1学期以降も学籍がある方はカリキュラム移行手続きを行うことにより、手続きを行った翌学期から新要件の適用を受けることができます。【手続き方法は、Q1-4参照】
Q1-6
編入学希望で出願する学生には、今回の改正が適用されるのですか。
A1-6
2024年度第1学期以降に全科履修生として編入学する方も改正後の要件の適用を受けます。なお、既修得単位認定を受ける単位数は現行規程との変更はありません。したがって今回の改正により、より多くの面接授業・オンライン授業の単位を卒業要件に含むことが可能となります。
Q1-7
科目区分にかかる卒業要件を2009~2015年度のカリキュラムとしたまま、授業形態にかかる卒業要件を変更することは可能ですか。
A1-7
不可能です。新要件の適用を受ける者は科目区分による卒業要件についても新しい要件が適用されます。科目区分のみ2009~2015年度のカリキュラムの適用を受けることはできません。
Q1-8
ライブWeb授業は、卒業要件単位(放送大学学則第43条第1項関係(別表5))のどの項目に該当しますか。
A1-8
「面接授業またはオンライン授業」です。「面接授業またはオンライン授業」として、20単位まで計上されます。それ以上の単位は「授業形態によらない単位数」に計上されます。したがって、最大50単位まで卒業要件に含むことが可能です。
Q1-9
2023年度以前からの全科履修生です。まだ卒業することを希望しておりませんが、今回の授業形態に係る卒業要件へ移行すると卒業してしまいます。カリキュラム移行は必須ですか。
A1-9
2023年度第2学期以前において全科履修生として本改正の適用を受けることを希望する者については、カリキュラム移行の手続きを行うことにより、新たな卒業要件の適用を受けることができます。一方、希望しない学生は手続きをしなければ新卒業要件の適用は受けません。したがって、2023年度までの放送授業によって修得すべき最低単位数を充足させず、継続して在学することを希望する場合は、カリキュラム移行手続きを行わず、在学することが可能です。
Q1-10
2023年度第2学期以降に学籍が終了し、その翌学期以降に入学した場合には卒業要件を充足してしまいます。引き続き在学することは可能ですか。
A1-10
2024年度第1学期以降に入学する方(再入学・継続入学を含む)は、自動的に新卒業要件が適用となるため、4年以上(2年次編入学者は3年以上、3年次編入学者は2年以上)在学し、再入学・継続入学する以前に卒業要件を充足していた場合には、入学した学期末に卒業となります。ただし、再入学・継続入学する際の所属コースを変更し、科目区分に係る卒業要件の充足を避けることにより、卒業せずに継続して在学することができる可能性があります。具体的にはシステムWAKABAの「所属コース変更・カリキュラム移行シミュレーション」(2023/10/1~利用可能)で確認してください。

Ⅱ.2016年度カリキュラム改正について

Q2-1
カリキュラム改正を実施する理由や目的は何ですか。
A2-1
今回のカリキュラム改正の目的は、①卒業要件の単純化、②教育の体系化の二つです。
新カリキュラムでは、伝統的学問との関係がより分かりやすい授業名の科目の継続的な提供を一つの柱とする、体系的な教育の導入を図りました。卒業要件による学問体系に沿った選択の誘導、あるいは科目選択に際して十分な情報の分かりやすい提示を行うものとなっています。
また同時に、教育のもう一つの柱として、専門性を超えた幅広い横に伸びる知識の習得を可能にする従来の放送大学の教養学部としての特性を継承し、複眼的視点の保持につながりうる、主専攻・副専攻的な軸を持つ横の広がりにもなりうるような工夫をしました。
個々の学生は、それぞれの多様な関心、教育ニーズに従って、この二つの柱に沿った学習計画を立て、履修することで、多様な教育ニーズを弾力的に満たすことができます。また同時に、大学としてのカリキュラムポリシーを、縦と横の二つの軸を提示することと、その柱に沿った学生の選択の組み合わせで説明することができるのが、カリキュラムの改正の意義と改善充実の最大ポイントです。
Q2-2
新カリキュラムに移行した方が良いですか。
A2-2
個人の履修状況等により異なりますので、どちらが良いとは一概には言えませんが、新カリキュラムは学生の色々なニーズに弾力的に対応できるようになっています。
Q2-3
移行する場合の手続きはどのように行えば良いですか。
A2-3
移行手続きについては、①システムWAKABA「教務情報→変更・異動手続」から申請する、②「所属コース・専攻変更願兼カリキュラム移行届」(所定様式)を提出する、の二つがあります。
Q2-4
新カリキュラムへの移行手続きはいつでもできますか。
A2-4
移行手続きは毎学期行うことができ、手続きを行った次の学期から新カリキュラムの適用となります。
Q2-5
一度新カリキュラムへ移行したら元のカリキュラムに戻ることはできないのでしょうか。
A2-5
できません。移行手続きに際しては、システムWAKABAの「カリキュラムシミュレート」を利用する等、卒業要件を満たせるかどうかを十分に検討してください。
Q2-6
新カリキュラムへ移行することにより、新たな履修なしに卒業要件を満たす場合、一学期で卒業できますか。
A2-6
4年以上(2年次編入学者は3年以上、3年次編入学者は2年以上)在学し、新カリキュラムの卒業要件を満たす場合は、移行した学期末で卒業できます。
Q2-7
除籍者はそれまで在学していたカリキュラムに再入学できますか。
A2-7
2016年4月以降の再入学となる場合、すべて2016年度からの新カリキュラムの適用者となるので、2015年度までのカリキュラムでの再入学はできません。なお、除籍者が新カリキュラムへ再入学した際に、新たな単位修得なしに新カリキュラムの卒業要件を満たす場合は、再入学した学期末で卒業できます。
Q2-8
既に在学している学生はどのように扱われますか。
A2-8
現在所属しているカリキュラムから新カリキュラムへ移行することができます。また、移行せず、現行カリキュラムに留まることもできます。
Q2-9
科目は今までと具体的にどう変わりますか。
A2-9
2016年度以降に新たに開設する科目については、新カリキュラムにおける科目区分の到達目標(定義)を踏まえて制作することとなりますが、前年度から継続して開講する科目については、その内容は変わらないまま科目区分のみが新カリキュラムの科目区分に読み替えられることとなります。
基礎科目及び共通科目の外国語科目と保健体育科目、並びに基礎科目の一部は基盤科目へ、残りの基礎科目及び共通科目は導入科目へ科目区分が変更されます。
Q2-10
科目区分はどのように変わりますか。
A2-10
新カリキュラムでは、科目区分は大別すると「基盤科目」と「コース科目」の二つになります。コース科目の中に「導入科目」「専門科目」「総合科目」が含まれます。
新たな科目区分である「基盤科目」「導入科目」の定義は以下のとおりです。
基盤科目
放送大学のすべてのコースにおける学習をするために必要となる基礎的な能力あるいはリテラシーを身に付けること。あわせて放送大学で学習することの魅力を知り、学習への意欲を一層強めるために、今日の社会における教養の意義、放送大学における教育の体系、生涯学習等についての理解を深めること。
導入科目
各コースで開設される科目を効率的に学習するために、コースを構成する各学問領域の導入的知識及びそこで求められる基礎的な能力を身に付けること。
Q2-11
科目の履修方法に何か影響はありますか。
A2-11
履修方法には影響はありませんが、卒業要件の変更に伴い、科目区分毎の修得すべき単位数に変更が生じるので、その点は留意する必要があります。
Q2-12
これまでに修得した科目の単位はどのように取り扱われますか。
A2-12
新カリキュラムへ移行した場合及び再入学した場合、2015年度までに開設している科目から修得した単位の取り扱いは次のとおりです。
外国語科目と保健体育科目については基盤科目の単位として読み替えます。その他の基礎科目及び共通科目については、単位修得の古いものから順に、14単位を満たすまで基盤科目の単位とし、残りは導入科目(自コース開設)の単位として読み替えます(※)。
(※ 同一学期内での読み替えの順序は、科目コード順となります。)
なお、総合科目については自コース開設の総合科目の単位となります。
具体的にはシステムWAKABAの「カリキュラムシミュレート」で確認してください。
また、2016年度以降の新規開設科目は、上記にかかわらず、新カリキュラムにおける科目の開設区分のとおりの単位となります。
Q2-13
新カリキュラムに移行せずに現行カリキュラムに残った学生が新規開設科目の単位を修得した場合はどのように取り扱われますか。
A2-13
2016年度以降に新規に開設した外国語科目及び保健体育科目については、共通科目の単位へ、その他の基盤科目については基礎科目の単位へ、導入科目については共通科目の単位へ読み替えます。
Q2-14
他大学等からの編入学生及び転入学生について、入学の際に既修得単位を認定された共通科目と専門科目の単位は新カリキュラムに移行した場合どのように取り扱われますか。
A2-14
新カリキュラムに移行した場合、既修得単位として認定された共通科目の単位は、14単位を満たすまで基盤科目の単位に、残りを導入科目(自コース開設扱い)の単位に読み替えます。
なお、編入学及び転入学をする前に、放送大学で選科履修生や科目履修生として基礎科目及び共通科目の単位を修得している場合、修得時期の古いものから順に基盤科目の単位へ読み替えますので、選科履修生や科目履修生で修得した単位を先に基盤科目の単位へ読み替え、既修得単位として認定された共通科目の単位を、14単位を満たすまで基盤科目の単位へ読み替えます。残りの共通科目の単位を導入科目(自コース開設扱い)の単位に読み替えます。
(例)編入学する前に放送大学で修得した単位がある場合:

  • ①科目履修生で修得した基礎科目の2単位
  • ②編入学で既修得単位として認定された共通科目の30単位(③うち外国語4単位)
  • →③外国語の4単位を基盤科目へ、①基礎科目2単位を基盤科目へ、②のうち8単位を基盤科目へ、残り18単位を導入科目(自コース開設扱い)へ読み替える。
また、専門科目については、他コース開設の専門科目の単位となります。
Q2-15
他大学等から編入学や転入学する場合、既修得単位はどのように認定されますか。
A2-15
2017年度以降の編入学生等の既修得単位は、基盤科目及び導入科目での認定となります。
外国語科目を基盤科目の単位として2単位を上限に認定します。卒業要件である基盤科目の最低修得単位数である14単位(外国語2単位を含む)まで、基盤科目の単位として認定し、残りを導入科目の単位として認定します。
(例)2年次編入希望者で、31単位(外国語4単位を含む)修得していた場合:
→基盤科目14単位(外国語2単位を含む)、導入科目17単位(自コース開設扱いの単位として4単位、他コース開設扱いの単位として13単位)として認定する。
Q2-16
新カリキュラムと現行カリキュラムに関する科目の対応は何で確認できますか。
A2-16
個別の科目については、12月に放送大学ウェブサイトの授業科目案内のページの「放送授業科目読替表」を更新しますので、そちらで確認してください。
Q2-17
現行カリキュラムの卒業要件では卒業となる学生が新カリキュラムでは卒業できなくなるケースはありますか。
A2-17
あります。新カリキュラムでは、他コース開設科目から4単位以上の修得が必要となっています。現行カリキュラムではこの要件はないので、これを満たしていない学生が移行した場合は卒業ができなくなります。(例えば、専門科目の単位を自コース科目からのみ修得している場合)
Q2-18
現行カリキュラムの卒業要件では卒業できない学生が新カリキュラムでは卒業できるケースはありますか。
A2-18
あります。新カリキュラムでは、科目区分に係る卒業要件は、基盤科目とコース科目の大きく二つに分かれます。基盤科目は14単位以上の修得が必要で、そのうち外国語は2単位以上の修得が必要です。また、コース科目は76単位以上の修得が必要で、そのうち自コース開設科目から34単位以上、他コース開設科目から4単位以上の修得が必要です。これらの要件を満たし、且つ、全部で124単位以上修得している学生が移行した場合は卒業が可能となります。
Q2-19
新カリキュラムへは、どのコースでも再入学できますか。
A2-19
全科履修生として卒業した方は、卒業したコース及び卒業した旧専攻に対応するコースへの再入学はできません。
なお、本学卒業者が再入学した場合、再入学するコースのコース開設科目(導入科目、専門科目、総合科目)から、直近の卒業以降、新たに16単位以上を修得することが必要になります。卒業後、選科履修生や科目履修生として修得した単位がある場合は、この16単位に算入されます。また、新たに16単位以上を修得することは、2015年度以前に再入学した学生が新カリキュラムへ移行した場合も同様に課されます。
次に卒業要件を踏まえた新規16単位の修得に関する具体例を挙げますので、ご参照ください。なお、いずれの場合も2年以上在学する必要があります。
例1:科目履修生で単位を修得している場合
  • (A)2015年3月 全科履修生として「生活と福祉コース」を卒業
  • (B)2015年10月 科目履修生として入学、「社会と産業コース」の科目8科目16単位を修得
  • (C)2016年4月 全科履修生として「社会と産業コース」に再入学(3年次学士入学)
  • →(C)の時点で「社会と産業コース」が開設するコース科目の修得単位が34単位以上ある場合は、この時点で卒業要件を満たすことになります((B)で修得した単位が新たに修得する16単位に算入されるため)。[0単位]
  • →(C)の時点で「社会と産業コース」が開設するコース科目の修得単位が34単位に満たない場合、再入学後に34単位を満たすように「社会と産業コース」が開設するコース科目から単位を修得することが必要です。[1~18単位]
例2:直近の卒業以降、新たな単位修得がない場合
  • (D)2016年3月 全科履修生として「自然と環境コース」を卒業
  • (E)2016年4月 全科履修生として「情報コース」に再入学(3年次学士入学)
  • →(E)の時点で「情報コース」が開設するコース科目の修得単位が34単位以上ある場合でも、再入学後に「情報コース」が開設するコース科目から16単位以上の修得が必要です(直近の卒業以降に「情報コース」のコース科目から単位を修得していないため)。[16単位]
  • →(E)の時点で「情報コース」が開設するコース科目の修得単位が34単位に満たない場合、再入学後に新たに修得する16単位を含め、34単位を満たすように「情報コース」が開設するコース科目から単位を修得することが必要です。[16~34単位]
Q2-20
高校を卒業していない人が全科履修生の入学資格を得る場合の条件は変わりますか。
A2-20
中学校卒業又は高等学校中退の方等が、本学の選科履修生又は科目履修生として在籍し、所定の単位を修得して全科履修生の入学資格を得る場合、これまでは、共通科目の一般科目から人文系・社会系・自然系の3分野にわたりそれぞれ1単位以上、合わせて16単位以上修得することが必要でしたが、カリキュラム改正に伴い科目区分が変更されたため、3分野の区分がなくなり、満たすべき条件が以下のとおりとなります。
  • 基盤科目(保健体育を除く)又は導入科目から16単位以上を修得していること

  • 満18歳以上であること

なお、2016年4月に改正されますが、この改正の適用は2016年度第2学期の出願者からとなります。
Q2-21
ナンバリング通りに科目を履修する必要がありますか。また、導入科目の上級より専門科目の初級の方が難しいですか。
A2-21
ナンバリングは、カリキュラムを体系的に示すために用いており、学習の便宜のために目安を提供するものです。それを踏まえてどう履修するかは、各自で計画してください。
Q2-22
卒業要件として導入科目、専門科目、総合科目の区別はありますか。
A2-22
卒業要件上は導入科目、専門科目、総合科目に区別はなく、いずれの科目区分でもコース科目の単位となります。
Q2-23
新カリキュラムに移行すると何がどう変わりますか。
A2-23
卒業に必要な総単位数124単位は変わりませんが、科目区分毎の必要単位数についての縛りが緩くなるので、科目選択の幅が広がります。
Q2-24
外国語の必要単位数を2単位以上へ変更したのは何故ですか。
A2-24
放送大学には、これまで語学教育を十分に受けてこなかった高齢者層の方も多くいることから、そのような方々の教育ニーズを考慮し、外国語の要件を変更することとしました。
Q2-25
再入学者(3年次学士入学者)に再入学するコースのコース科目から新たに16単位以上修得するという要件を課す理由は何ですか。
A2-25
大学卒業の要件については、大学設置基準によって、4年以上「在籍」し、124単位を「修得」することが条件となっています。
一般大学の場合、卒業した学部に再び入学するということはできませんが、放送大学においては、生涯学習機関であるとの観点から、同じ学部であっても異なるコースを選択すれば再入学することを可能とし、長期間に渡る学びの機会を提供しているところです。本学のような生涯学習機関においては、再入学する学問分野について「新たに学び、その最新の成果を身につける」ことが再入学を制度化する際の重要な目的です。
しかしながら、現在の本学における実態として、再入学した際に既に卒業要件を満たしており、再入学後、2年間は「在籍」するものの、1単位も「修得せず」に卒業しているケースがあり、こうした状況は大学設置基準や本学の再入学の趣旨から考えて好ましい状況とは言えません。
加えて、今回のカリキュラム改正では多様なニーズに応えるためカリキュラムの弾力化を図り、卒業要件を単純化しましたが、そのことによって、従来に増して卒業要件が満たしやすくなることから、今回のカリキュラム改正に合わせて、再入学するコースのコース科目から新たに16単位以上修得するという要件を課すこととしました。
Q2-26
再入学(3年次学士入学)するコースの科目の単位をほぼ全部修得済みで、新たに単位を修得できる科目が殆どない場合でも、再入学後2年間で16単位を修得することは可能でしょうか。
A2-26
新たな16単位の修得を求める前提として、各コースにおける毎年度の放送授業の新規開設科目数を調べ、コース毎の新規開設科目や面接授業の履修により2年間で16単位を修得することは可能と判断しました。このことに関しては、今後とも履修制限などで不利益がないよう検討していきます。
Q2-27
2015年度以前開設の総合科目等、自コース開設扱いとなる単位は、その単位を以って卒業した後、別のコースに再入学した際はどのように取り扱われますか。
A2-27
2015年度以前開設の総合科目や読み替えによりコース科目の単位となる導入科目等、自コース開設扱いとなる単位については、次に再入学するコースにおいても自コース開設扱いの単位となります。
Q2-28
再試験を受験するために再入学する場合、再試験で修得した単位はどのように取り扱われますか。
A2-28
再入学後、再試験で合格となった科目の単位は、新カリキュラムの科目区分に従うので、どの科目区分の単位となるか、自コースの単位となるか等については、科目により異なります。新カリキュラムの科目区分は『授業科目案内』でご確認ください。なお、再試験で合格となった科目が再入学したコースのコース科目である場合は、再入学後に修得した単位として扱われますので、新たに修得する16単位に算入されます。
Q2-29
2016年度以降に新規開設した科目の単位を修得した後で新カリキュラムへ移行した場合、読み替えはどうなりますか。
A2-29
2015年度までに開設した基礎科目及び共通科目の修得単位は、新カリキュラムへ移行した場合、基盤科目、導入科目(自コース開設扱い)へ読み替えますが、2016年度以降に新規開設した基盤科目(外国語及び保健体育を含む)及び導入科目の単位は、読み替えには該当しないため、当該科目区分の単位に加算されます。なお、導入科目の単位は当該科目を開設するコースの単位となります。
また、2015年度までに開設した総合科目の単位は、読み替えによりすべて自コースの単位になりますが、2016年度以降に新規開設した総合科目の単位は、読み替えには該当しないため、当該科目を開設するコースの単位となります。
Q2-30
共用科目となっている科目の単位は自コースの単位となりますか。
A2-30
2016年度以降新規開設のコース科目(導入科目、専門科目、総合科目)が、所属するコースにおいて共用科目となっている場合は自コースの単位となります。
Q2-31
選科履修生等で基礎科目や共通科目の単位を修得後、他大学等からの編入学や転入学をする場合、既修得単位はどのように認定されますか。
A2-31
2015年度までに開設した基礎科目及び共通科目の単位を修得している場合、基盤科目、導入科目(自コース開設扱い)の単位への読み替えを行います。これとは別に、他の教育機関で単位を修得し、編入学や転入学をする場合には、既修得単位の認定を行うこととなります。
この結果、基盤科目の単位数が14単位を超えることがあります。
(例)選科履修生で2015年度までに開設した基礎科目及び共通科目の単位を6単位修得し、2年次編入学を希望し他大学等で31単位を修得していた場合:
→基盤科目20単位(基盤科目へ読み替える2015年度までに開設した基礎科目及び共通科目の修得単位6単位+既修得単位として認定する14単位)、導入科目17単位(自コース開設扱い)となる。