幼稚園教諭免許(特例制度利用)

認定こども園法の改正に伴い、幼稚園教諭免許状の取得を検討されている保育士のみなさまへお知らせです。
保育士の資格を持ち、所定の勤務経験を有する方が、大学で8単位を修得すれば幼稚園教諭免許状を取得することができる特例制度の期間がさらに5年間延長されました。(特例期間:2030年3月まで)
放送大学は、この特例制度で必要となる科目の全て(5科目、8単位)を開設しています。
幼稚園教諭免許状の取得に、ぜひ放送大学をご利用ください。
パンフレットのダウンロードはこちら
パンフレット本特例制度の実施に関する詳細は、文部科学省のウェブサイトをご覧ください。
幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例(文部科学省ウェブサイト)幼稚園教諭免許状取得の特例制度の概要について
認定こども園法が改正され、2015年4月に「幼保連携型認定こども園」が設けられました。
「幼保連携型認定こども園」には、園児の教育及び保育をつかさどる職として「保育教諭」を置く必要があるものとされています。「保育教諭」とは、「幼稚園教諭免許状」と「保育士資格」の両方を所持する方がなることのできる職です。(「幼保連携型認定こども園」への円滑な移行を進めるため、2015年4月からの15年間は、幼稚園教諭免許状又は保育士資格のいずれかを有していれば、保育教諭等となることができるとする経過措置が設けられています。)
この「幼保連携型認定こども園」の導入を促進する目的から、一定の勤務経験を持つ保育士が幼稚園教諭免許状を取得し易くするため、大学において修得することが必要な単位数を軽減するという特例が設けられています。(特例期間:2030年3月まで)
この特例により幼稚園教諭免許状を取得するための条件は以下のとおりとされています。
取得条件
基礎資格 | 幼稚園教諭一種 | 学士の学位を有し、かつ保育士資格を有すること |
幼稚園教諭二種 | 保育士資格を有すること (高等学校を卒業していない場合等は、免許状は取得できません) |
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勤務経験 | 保育所等の施設での3年以上かつ4,320時間以上の勤務経験を有すること (基礎資格を取得する前の勤務経験は認められません) |
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必要単位 | 大学において、所定の科目を8単位以上修得すること (放送大学で必要な単位をすべて修得することができます) |
※ご自身が条件を満たしているか不明な場合は、都道府県の教育委員会にお問い合わせください。※特例期間が終了するまでに、基礎資格、勤務経験、必要単位のすべての要件を満たし、教育委員会に申請する必要があります。
幼稚園教諭免許状取得の流れ

対応科目
免許法令に定める科目 | 科目の内容 | 単位数 | 放送大学の対応科目 | |
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科目名 | メディア | |||
保育内容の指導法に関する科目並びに教育の方法及び技術に関する科目 | 保育内容の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。) | 2 | 幼児教育の指導法('22) 〔注1〕 |
ラジオ |
教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。) | ||||
教育の基礎的理解に関する科目 | 教職の意義及び教員の役割・職務内容(チーム学校運営への対応を含む。) | 2 | 日本の教職論('22) 〔注2〕 |
テレビ インターネット配信限定 〔注3〕 |
教育に関する社会的、制度的又は経営的事項(学校と地域との連携及び学校安全への対応を含む。) ※日本国憲法の内容を含む |
2 | 学校と法('24) 〔注4〕 |
ラジオ | |
教育課程の意義及び編成の方法に関する科目 | 教育課程の意義及び編成の方法(カリキュラム・マネジメントを含む。) | 1 | 教育課程の意義及び編成の方法('15) | オンライン |
道徳、総合的な学習の時間等の指導法及び生徒指導、教育相談等に関する科目 | 幼児理解の理論及び方法 | 1 | 幼児理解の理論及び方法('15) | オンライン |
※放送大学の対応科目は、必ず冊子「教員免許状及び各種資格について」の最新版をご確認ください。
単位数は合計8単位で、放送大学の対応科目は合計5科目となっています。
特例の要件である勤務経験に加えて、幼保連携型認定こども園において保育教諭等としての勤務経験を2年かつ2,880 時間以上有する職員については、修得すべき8単位のうち2単位を修得したものとみなされます。
①「保育内容の指導法(情報機器及び教材の活用を含む。)」並びに「教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)」より1単位分、また、②「幼児理解の理論及び方法」より1単位分の合計2単位分を修得したものとみなされますが、本学の①の対応科目「幼児教育の指導法('22)」は2単位科目のため、①の必要単位数が1単位の場合も2単位分修得する必要があります。
教育職員免許法施行規則の一部を改正する省令の公布について(通知)文部科学省ウェブサイト
〔注1〕閉講した「幼児教育の指導法('15)」も対応科目です。〔注2〕閉講した「現代日本の教師-仕事と役割-('15)」も対応科目です。〔注3〕放送授業ですが、テレビによる放送は行わず、インターネット配信限定で視聴する科目です。そのため、受講には、インターネットなどの受講環境が必要です。受講環境についての詳細は、このサイトについてからご確認ください。〔注4〕閉講した「学校と法('12)」「学校と法('16)」「学校と法('20)」も対応科目です。
科目案内・シラバスはこちら
よくあるご質問
幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例に関するQ&A(文部科学省ウェブサイト)もご覧ください。
- Q1 勤務経験として認められる施設はどのようなものがありますか?
- A1
幼稚園において専ら幼児の保育に従事する職員、幼保連携型認定こども園において園児の教育及び保育に従事する職員としての勤務経験が認められます。この他、認可保育所、認定こども園である認可外保育施設、地域型保育事業として認可された小規模保育事業(A型及びB型)、地域型保育事業として認可された事業所内保育事業(利用定員が6名以上であるもの)、公立の認可外保育施設(へき地保育所を含む)、幼稚園併設型認可外保育施設、指導監督基準を満たす証明書を受けている認可外保育施設の各施設における保育士としての勤務経験も認められます。ただし、本特例の勤務経験として認められるのは、基礎資格を取得した後のこれらに該当する勤務経験のみです。ご自身の勤務経験が条件を満たすかは、免許状申請先の都道府県教育委員会にご確認ください。その他、本特例について詳しくは文部科学省のウェブサイト
をご覧ください。
- Q2 複数の大学で単位を修得することも可能ですか?
- A2
可能です。
- Q3 インターネット環境がないとオンライン授業は受けられませんか?
- A3
オンライン授業は、インターネットによる受講となります。受講にはインターネット接続されたパソコンとWeb ブラウザ、Adobe Flash Player 最新版が必要です。モバイル端末でも映像教材の閲覧は可能ですが、全ての端末に対応しているわけではありません。
学習方法・パソコンの推奨環境の詳細はオンライン授業体験版にてご確認ください。
※学習センターなどのパソコンは原則利用できません。 - Q4 幼稚園教諭免許状を所持している場合に、保育士資格を取得するための特例はありますか?
- A4
あります。内容については、こども家庭庁のウェブサイト
をご覧ください。ただし、放送大学では保育士資格の取得には対応しません。
- Q5 「学力に関する証明書」はどうすれば入手できますか。
- A5
「学力に関する証明書」は所属学習センターで発行します。証明書申請の手続きは、下記リンクをご覧ください。