科目群履修認証制度「放送大学エキスパート」

専門分野を体系的に学べる、さまざまなプラン

履修証明制度とは

学士などの学位とは異なる、社会人などを対象とした新しい履修・学習の証明が「履修証明」です。2007年度の学校教育法改正によって誕生した制度で、大学などが、一定のまとまりのある学習プログラム(履修証明プログラム)を開設し、修了者に対して、法に基づく履修証明書を交付できるようになっています。プログラムの内容は、大学によってさまざまです。

放送大学エキスパートとは

放送大学が2006年度から実施している制度です。上記の履修証明制度に対応しており、さまざまなプランを設けています。プランの詳細は、こちらをご覧ください。

何が認められるの?

放送大学が指定する特定の授業科目群を履修することで、ある分野に対して目的や関心を持ち、そのための学習を体系的に行ったことが認証されます。また、履歴書にも記入できます。

取得するには?

プランごとに指定された認証取得条件(プランによって異なります。詳しくは認証取得条件についてをご覧ください。)を満たして申請すると、「認証状」と「証明書」のほか、希望者には、携帯できる「科目群履修認証カード」が交付されます。申請には、いずれも手数料が必要です。
なお、本制度は放送大学の卒業要件ではありませんので、必ず取得しなければならないものではありません。

このような方におすすめです

専門分野を体系的に学びたい!

プランに沿って学ぶことで、まとまりのある勉強ができます。

履修モデルとして参考にしたい!

どの科目を選べばいいかわからないとき、道しるべになります。

勉強した証がほしい!

学校教育法に基づいた履修証明書が取得できます。

社会活動に生かしたい!

博物館などでのボランティア活動にも役立ちます。

「放送大学エキスパート」入学から認証状取得までの流れ

入学から科目登録までは、通常の手続と同じです。
科目登録の際に、目指すプランを決めておくことが必要です。

STEP1

入学

全科履修生、選科履修生、科目履修生のいずれかで入学します。 (入学手続については、入学案内をご覧ください)

STEP2

プランを決めて必要な科目を登録

目標のプランを決めて、プランごとに定められている認証取得条件をもとに、必要な科目を登録します。手続は、通常の科目登録と同じです。

STEP3

単位修得

認証取得に必要な単位を修得し、認証取得条件を満たします。認証状取得のために修得した単位は、卒業単位としても認められます。

STEP4

認証状申請

必要な単位を修得し、次の条件を満たしていることを確認した上で、認証状を申請します。

  • 認証取得条件を満たしていること。

  • 本学全科履修生への入学資格を有していること。

  • 申請時点で本学教養学部に在学中または在学期間終了翌学期中であること。(学生種は問いません)

申請の詳細は、こちらをご覧ください。
STEP5

認証状交付

申請後、およそ2~4カ月で認証状が届きます。

福祉や健康から宇宙、工学まで。幅広い分野から選べるさまざまなプラン

健康・福祉

健康福祉指導プラン
介護予防や健康維持のため、中高年者・健常人に適切な運動実践を促す指導者を目指します。
「高齢化社会」「健康」「福祉」「リハビリテーション」 などに関心がある方にお勧めします。
福祉コーディネータプラン
福祉NPOや地域で活動する人に求められる社会福祉や社会保険の知識、活動知見を高めます。
「健康」「福祉」「高齢化社会」「食と健康」 などに関心がある方にお勧めします。

市民・社会コミュニティー

社会生活企画プラン
個人・コミュニティ・組織など社会の仕組みを科学的にプランニングする「社会生活プランナー」を目指します。
「健康生活」「コミュニティ」「芸術・文化」「経済社会」 などに関心がある方にお勧めします。社会生活プランナーは放送大学独自の呼称です。平成28年3月までの認証名は「社会企画士」です。
地域貢献リーダー人材育成プラン
地域の課題解決に資する科目群と課題解決を実践する組織づくりの担い手の育成に資する知識を理解し、地域社会の課題解決に向けて主体的に取り組むことのできるリーダーの育成を目指します。
「社会学」、「環境」、「教育」、「福祉」、「地域貢献」 などに関心がある方にお勧めします。
学校地域連携コーディネータープラン
学校、地域、子どもなどに関わる知識で学校支援活動や地域活動の要となるコーディネーターを養成します。
「地域社会」、「学校教育」、「ボランティア・マネジメント」 などに関心がある方にお勧めします。

国際・文化

異文化コミュニケーションプラン
ボランティア活動など、異なる文化の人々と交流するためのコミュニケーション力を高めます。
「歴史と文化」「日本語」「文化人類学」「アジア」 などに関心がある方にお勧めします。
日本文化を伝える国際ボランティア・ガイド(基礎力)養成プラン
日本の歴史・文化等の知識を身につけ、外国人に伝える能力を身につけることを目的とします。
本プランの認証取得後、次のステップとして「通訳案内士」を目指すことについて、通訳案内士の観光庁届出団体より推薦をいただいております。

科学・数学

宇宙・地球科学プラン
宇宙・地球のことを学びながら、自然のシステム、社会・人文的システムの理解を深めます。
「宇宙」「地球」「物理」「数学」「エネルギー」 などに関心がある方にお勧めします。
環境科学プラン
環境に関するあらゆる課題を科学的に検証し、持続可能社会のリーダーを目指します。
「環境問題」「エネルギー」「物理」「バイオテクノロジー」 などに関心がある方にお勧めします。
データサイエンスリテラシープラン
数理・データサイエンス・AIが、現在の社会変化に深く寄与し、自らの生活とも密接に結びついていることを理解することで、データサイエンスを仕事等の場で使いこなすための基礎的素養を身につけます。
「データサイエンティスト」「アクチュアリー」「データアナリスト」 などに関心がある方にお勧めします。
データサイエンスアドバンスプラン
データ駆動型社会においてデータサイエンスを学ぶことの意義を理解することにより、分析⽬的に応じた適切なデータ分析⼿法の選択や、データ可視化⼿法の選択などができるようになるための知識を身につけます。
仕事などでデータサイエンスを活用することに関心がある方にお勧めします。

データサイエンスプランについての詳細はこちらからご確認いただけます。

心理学

心理学基礎プラン
心理学を包括的に理解するため、入門・初級から、さらにより高いレベルを目指します。
「心理学」「人間の行動」 などに関心がある方にお勧めします。
臨床心理学基礎プラン
人と人の実践的かかわりに関する学問である臨床心理学の基礎的知識を習得します。
本プランを取得しても、臨床心理士資格試験の受験資格は得られません。

芸術・博物館

芸術系博物館プラン
美術館・演劇博物館などの活動を通じて、芸術文化の普及に貢献する人を育てます。
「博物館」「美術館」「芸術・文化」「歴史」 などに関心がある方にお勧めします。本プランを取得しても、学芸員の資格を取得することはできません。
歴史系博物館プラン
歴史や文化遺産についての知識を身につけ、地域や博物館などで活躍する人を育てます。
「博物館」「美術館」「歴史と文化」「文学人類学」 などに関心がある方にお勧めします。本プランを取得しても、学芸員の資格を取得することはできません。
自然系博物館プラン
博物館学の一般的基礎に、自然科学の専門性も加え、自然系博物館の活動を支援する人を育てます。
「博物館」「宇宙」「地球」「生物」「物理」「エネルギー」 などに関心がある方にお勧めします。本プランを取得しても、学芸員の資格を取得することはできません。

工学・技術

工学基礎プラン
工学を専門とする方に、「必須な教養」を身につけていただきます。
「工学」「物理」「数学」「知的財産」 などに関心がある方にお勧めします。

実施要領