Vol.12 数理科学セミナー通信特別号
石崎克也教授(自然と環境コース・自然環境科学プログラム)
2015年1月26日
主体的に設定した自分の研究計画に沿って、研究・学習をひと月の間に進め、プレゼンテーションの準備をする。慣れないうちは、とても負担に感じるかもしれません。しかしながら、毎月ごとに研究ノートが積み重なって行って、研究が進展したときの喜びは、例え様の無いものです。
このような、喜びを知ってしまった人々が全国各地から、毎月、数理科学セミナーに集まります。自然環境科学プログラム石崎研究室では、同じ数理領域の隈部研究室と合同で数理科学セミナーをおよそ毎月1回企画しています。講演者は基本的に前期博士課程(修士)の院生の皆さんですが、OBや他大学の教授の先生も参加してくださって、活気ある場所になっています。数学の研究は、短期的に終わることは少ないですから、OBの皆さんの助言や講演も数理科学セミナーには欠かせないものになっています。石崎研究室では主に解析系の研究課題を取り扱っています。
6時間以上に渡り数学を討論した後には、必ず懇親会を開いています。懇親会でも数学の話が続くことも多いのですが、少し砕けた内容になることもあります。数理科学セミナーでは、聞くこととの出来ない歴史的背景や、著名な定理のプラスイプシロンのお話も飛び出して、懇親会の方が勉強になると感じている院生もいるかもしれません。
【学生の声】
1ヶ月分の勉強の成果と研究の進捗状況をなるべく嵩上げして見せかけるために、セミナーの3日前からは夜遅くまで発表用資料の準備に没頭します。万全なつもりで臨んでみたものの、肝心な資料が文字化けしていたり、読み上げるためのメモを自宅に忘れてきてしまったり。それでも、先生方やみなさんに助けられ励まされながら、楽しく参加しています。「数理科学」というお堅い名前ですが、とても親しみやすいセミナーです。(M1板倉麻紀)