Vol.20 情報・数学・教育・倫理をまたぐ研究
辰己丈夫准教授(情報コース・情報学プログラム)
2015年12月25日
コンピュータが日常生活でよく用いられるようになってきてから、私たちの生活は大きく変化をしてきました。その変化はいろいろな側面で観察できるのですが、私は特に、情報科学と数学と教育の側面からみています。
現在、私のゼミでは、情報専門技術の教育に関する研究と、高校生の情報活動に関する研究、そして、情報システムの調達に関する研究などが行なわれています。私自身は、次の領域の研究に興味・関心があります。まず、情報数学と情報科学(数理論理学、定理自動証明、コンピュータサイエンス、プログラミング、アルゴリズム)については、コンピュータの動作の仕組みや、その根本原理に関する数学的な側面に関する研究です。また、情報システムと情報セキュリティ(サーバの運用、ネットワークインフラ、データ改変対策、セキュリティポリシー)という領域は、出来上がった情報システムを安全かつ安心して動かすために必要な考え方や背景に関わっています。
その中でも特に、情報倫理、情報倫理の教育法(ジレンマ、情報社会などの学習法)や、情報教育を担当する者のための教育法となども重要です。数学教育や理科教育、音楽教育における情報機器の活用にも興味があります。他に、教育における情報機器の活用(学校Webサイト、発達障害児教育での情報機器活用)の研究や、未来の情報環境、未来の情報教育と、コンピュータの歴史、論理学の歴史についての研究もしています。