Vol.21 人やコミュニティを支援するICTの利用

芝崎順司准教授(情報コース・情報学プログラム)

2016年1月26日

人やコミュニティを支援するICTの利用
大学院修士ゼミ終了後に学生さんたちとともに

私は教育・研究用のWeb アンケートシステムである、リアルタイム評価支援システム(REAS、リアスと呼んでいます)を開発し、提供しています。

2015年10月現在、アンケートの作成者である登録ユーザは大学の教員を中心に6,300人、作成調査票は41,000件、のべ回答者数は110万人をそれぞれ超えて利用されています。REASは通常のアンケート調査にもよく利用されていますが、日本の高等教育において従来消極的だった、対面や遠隔の授業や利用教材に対する学習者による応答データの収集と集計表示を日常的に簡便に行えるようにし、教育活動における評価活動やコミュニケーション活動を活性化させることを願って提供しています。また発展的に映像教材のような一方向的な情報に対する視聴中の学習者の応答反応を収集、集計、可視化し、学習者にフィードバックするシステムに関する研究をしています。

大学院の修士の学生さんに対しては、私自身の研究にこだわらず、ご自身のやりたい研究を進めていくことを支援しています。現在の学生さんの研究は、語学学習のオンラインコミュニティに関する研究、ICTを利用した防災、減災についての研究、大学生のICT活用能力育成に関する研究、企業におけるICT環境活用の研究、小型航空機搭載電子機器の点検支援ツールに関する研究などです。一見バラバラに見えますが、人やコミュニティを支援するICTの利用に焦点をあてた研究をしています。