このページは、放送大学での認定心理士資格取得に関心をお持ちの方、認定心理士って何だろうと疑問に思っていらっしゃる方に向けて、この資格がどのようなものか、どうしたら取得できるのかといった疑問にお答えしようとするものです。
放送大学で認定心理士資格取得を目指す場合の具体的な方法については、放送大学が発行している冊子『認定心理士資格取得の手引き』もご覧ください。
皆さんの認定心理士資格取得を目指した学習が、実り多く、充実したものとなりますように。
認定心理士資格は、「公益社団法人日本心理学会」が認定する心理学の基礎資格で、4年制大学で心理学の標準的な基礎知識と基礎技能を修得していることを認定するものです。
4年制大学で一定数の心理学の単位を修得したうえで申請すれば資格を取得できます。職業に直結する資格ではありませんが、人とかかわる仕事やボランティア活動などで心理学の基礎知識・技能を生かしたい人や、将来、心理学の専門職を目指す人にはぜひ取得していただきたい資格です。
なお、認定心理士資格は、放送大学が独自に認証している科目群履修認証制度(放送大学エキスパート)とはまったく異なりますので、混同しないようにしましょう。
心理学関連の資格には、認定心理士のほかに、臨床心理士があります。こちらは職業に直結する資格で、資格取得者は、病院その他の専門施設で「臨床心理士」として働くことができます。
資格を取得するには、大学院の修士課程で臨床心理学に関する専門知識を身につけ、技能訓練を受けたうえで資格試験に合格しなければなりません。
資格を認定するのは、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」という団体で、認定心理士との関連はありません。
放送大学で認定心理士の資格取得要件を満たした方々を対象に、認定心理士についてのアンケート調査を実施しました(有効回答数474名)。先輩たちの生の声を、ぜひ参考にしてください。
尚、回答者の83%が女性で、40代、50代が中心でした(65%)。
グラフのとおり、7割以上が、「物の見方や考え方」や「知識を深める」うえで役立ったと答えています。「人とのコミュニケーション」「人生や生活を考えるうえで」との回答も約半数を占め、心理学を学ぶことが、他者との人間関係や、自分自身の人生を見つめ直す契機になったことがうかがえます。「仕事に役立った」という人も少なくありません。
「他の資格を取得するうえで役立った」という回答で挙げられた資格は、心理学検定、産業カウンセラー、心理相談員、社会福祉士、学校心理士、精神保健福祉士、認定カウンセラー、臨床心理士、教員資格などです。臨床心理士資格を得た先輩からは、「臨床心理士資格の勉強に役立ちます」というメッセージが寄せられました。
このほか、「大学で学んだことの証と自信になった」「子どもの反抗期に役立った」などの声もありました。
すでに仕事を持っている人には、どのような効果があったのでしょうか。
現在の職場で、認定心理士資格を提示した165人中、「有効だった」と答えた人は21%。「役に立たなかった」16%、「わからない」63%でした。
具体的な効果としては、次のような回答がありました。
資格そのものが具体的に役立ったかどうかは人それぞれですが、回答者の99%が、この資格を取得して「とてもよかった」あるいは「どちらかといえばよかった」と答えています。
その理由として、「自信がついた」「学習の方向づけや目標になった」「心理学を学習した証になった」「仕事に役立っている」「達成感がある」などのコメントが寄せられました。
最後に、後輩に向けてのアドバイスを一部ご紹介します。
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