国際交流の取り組み 2017年度

年度毎の国際交流の取り組み

AAOU及びカナダ・アサバスカ大学からの来訪

2018年2月19日、本学が加盟するAAOU(アジア公開大学連合)から、フィリピン公開大学長・AAOU会長であるメリンダ・バンダラリア教授をはじめ、香港公開大学及びインド・グワハーティー大学から、計4名が本学を来訪しました。

また同時期に、昨年本学と協力交流協定を再締結したカナダ・アサバスカ大学のモハメド・アリ教授が、日本の遠隔高等教育の現状を把握するとともに、本学との共同研究の可能性を探るために来日しました。

AAOU一行の来訪目的は、本学が主催するAsian MOOCs Steering Committeeの制作会議(2月20~22日)への参加でしたが、前日にはアサバスカ大学のアリ教授とともに、來生学長から昼食会へ招かれた後、本学の教職員や大学院生を対象にした放送大学国際セミナーで講演を行い、各大学のICTを活用した学習について発表しました。

また3日間におよぶ制作会議の最終日には、群馬学習センターを訪問し小野里所長や学生達から歓迎を受けました。一行は表敬訪問や施設見学だけでなく、本学で学ぶ学生達との交流を通じて本学への理解を深めていました。

アサバスカ大学のアリ教授は、2月25日までの滞在の間、幕張本部で施設見学や概要説明を受けたり、京都大学高等教育研究開発推進センターや本学京都学習センターを訪問したりして、精力的に活動しました。

この度の来訪により、AAOU Asian MOOCsの更なる発展、そしてアサバスカ大学との共同研究の具体的な進展を期待します

フランス国立科学研究センター名誉研究部長来訪報告

2018年2月2日、フランス国立科学研究センター(CNRS)名誉研究部長のジャン=フランソワ・サブレ氏が本学を訪問しました。CNRS(National Center for Scientific Research)は、1939年に設立されたフランス国立の教育と研究に関する機関で、サブレ氏は、教育や社会の日仏比較等の研究をされています。

午前中に「放送大学の概要」について国際連携係との意見交換をした後、來生学長への表敬訪問が行われました。午後の施設見学では、日本語が堪能なサブレ氏は、「素晴らしい」「なるほど」と相槌を打ちながら、放送番組制作から、番組が実際に放送される様子、附属図書館や学習センターで行なっている学生へのサービスについて熱心に説明を受けました。

本学への来訪を通して、今後更にサブレ氏が日本への理解を深めて頂けることを期待します。

ニカラグア共和国 国家技術庁職員 来訪報告

2017年12月19日、「JICAニカラグア共和国デジタル教材に関する技術力強化研修(管理者コース)」の一環としてニカラグア共和国の国家技術庁職業訓練センターより研修員が本学を来訪しました。この来訪は、放送番組や教材制作を行っている遠隔高等教育機関である放送大学を見学したいとの要望が寄せられたことにより実現したものです。

本学の神総務課長補佐より「放送大学の概要」について、足立制作部次長より「放送部放送授業番組の制作プロセスと教員との協働」について、それぞれ紹介をした後、試験の実施方法、学生とのコミュニケーション、教員研修、教材開発、品質保証などに関して深く掘り下げた質疑応答が活発に行なわれました。

その後、一行は放送番組収録スタジオ、マスターコントロールルーム、大学附属図書館、千葉学習センターの4箇所の施設見学を熱心にされ、自国の施設設備に役立てたいと感想を述べられました。

第27回国際遠隔教育会議(ICDE)世界大会2017への参加報告

2017年10月16日~19日、カナダ、オンタリオ州、トロント市のシェラトン・センター・トロントにおいて第27回国際遠隔教育会議(ICDE)世界大会2017がICDEとコンタクト・ノース(オンタリオ州政府設立の遠隔教育推進組織)の共催により開催されました。本学からは池田龍彦副学長をはじめ、岩永雅也附属図書館長、山田恒夫教授、神研二郎総務課長補佐の4名が参加しました。

今回の大会はメインテーマ「オンライン学習に関する世界会議:デジタル時代の教育~教育と学習を再考する」というオンライン授業に焦点をあてた内容を軸にサブテーマが5つ掲げられ、そのテーマに沿った分科会が展開されました。

放送大学からは2名が発表を行い、岩永附属図書館長が「放送大学における組織ビジネスと経営モデルの再デザイン」のタイトルで、財政的、政策的状況を踏まえて緒についた放送大学のオンライン授業制作の方向性と、学生特性を考慮したメディア配分の設定目標についての紹介を行いました。また、山田教授は「高等教育/生涯学習機関におけるMOOC/SPOCのための学習解析環境の導入」のタイトルでMOOC(Massive Open Online Course)とSPOC(Small Private Online Course)を取り巻く現状の説明と、両コースの品質保証の鍵となるラーニング・アナリティクスについて、放送大学の取り組み状況の紹介を行ないました。

岩永附属図書館長の発表
山田教授の発表

開催国のカナダは、広大な国土に人口が偏在している割には遠隔教育やオンライン授業への取り組みの歴史が浅かったのですが、最近2~3年のオンライン教育の急速な発展はめざましいものがあります。移民を受け入れながら経済成長を続けるカナダの最大都市トロントで、世界中の参加者を得て活気あふれる世界大会が開催されていました。全体では95カ国から1,480名の参加者を数え、ICDEの大会としては国数および参加者数で最高を記録しました。次回のICDE世界大会は、アイルランド、ダブリン市にて、ダブリン・シティ・ユニバーシティ主催で2019年11月4~7日に行なわれる予定です。

カナダ・アサバスカ大学と交流協定を再締結しました

2017年10月12日~13日にかけて、カナダ・アルバータ州に位置するアサバスカ大学を放送大学の岩永雅也附属図書館長、山田恒夫教授、神研二郎総務課長補佐が訪問しました。今回の訪問はアサバスカ大学での調査と両大学間の交流協定再締結を目的としたものです。

アサバスカ大学は1970年に通学制大学として開学後、1972年に遠隔教育へ転身、850科目以上のオンライン授業および少数の面接授業を展開し、現在学生数約4万人を抱える公立の公開大学です。本学とアサバスカ大学は1992年に交流協定を締結しましたが、今回改めて交流協定を再締結することで両大学間の学術研究および教育協力等を活性化し、結びつきを強めていくことが狙いです。

10月12日、一行は氷点下の気温の中、エドモントン市中心部にあるサテライトキャンパスを訪ねました。歓迎式ではRick Harland副学長より温かい歓迎を受け、その後、岩永附属図書館長より放送大学の概要説明を、また山田教授より放送大学におけるオンライン授業の紹介をしました。アサバスカ大学からは各部課の代表より、学生サポートや障がい学生への支援、オンライン授業の制作とデザインなど、様々な分野における取り組みについて説明を受けました。アサバスカ大学の教育理念には、いつでも、どこでも、すべての人々に学習を提供するということが念頭に置かれていて、障がい者に対する配慮が手厚く、担当係には障がいのある職員も在籍し、自らの経験を活かして業務にあたっている様子を紹介され、本学にとって貴重な情報を得ることが出来ました。終日に渡る意見交換の後、アサバスカ大学では訪問団のために歓迎夕食会が用意され、今後の交流に向けて友好を深める語らいの時間を過ごすことができました。

10月13日は早朝より、季節はずれの雪が積もる中をアサバスカ本部へ移動しました。施設見学に続いて、学生募集、学生の評価、図書サービスなどについての説明をしていただきました。本学の「学生サポートセンター」にあたる「AUインフォメーションセンター」では、一般市民や学生から多くの電話やメールを受けていて、特に電話での対応では、短い時間のコミュニケーションで、何を望んでいるのかを理解することの苦労が伝えられました。また、このセンターではウェビナーを活用した少人数での説明会及び質疑応答を試行的に始めたことも紹介されました。

本部を後にエドモントンキャンパスに戻り、來生学長の代理として岩永附属図書館長がアサバスカ大学Neil Fassina学長との交流協定の調印式に臨み、無事調印されました。今回の訪問においては、どの場面においてもアサバスカ大学の皆様の温かい歓迎を受けたことに感謝するとともに、今後も友好関係を築き、実質的な交流や情報交換に繋げていきたいと思います。

第31回AAOU年次大会参加報告

2017年9月27日から29日にかけて、インドネシアのテルブカ大学(Universitas Terbuka)主催によりジョグジャカルタのロイヤル・アンバルクモホテルにてアジア公開大学連合(The Asian Association of Open Universities)第31回年次大会が開催され、20か国以上から約300名の参加がありました。

今年度の大会のテーマは"Open University for Inclusive and Equitable Quality Education"(誰もが参加でき、公平で質の高い教育のための公開大学)で、放送大学からは、AAOU理事である來生学長、池田副学長(国際担当)、田城孝雄教授(生活と福祉コース)、浅井紀久夫准教授(情報コース)が、またAsian MOOCs 運営委員会のメンバーとして山田恒夫教授(情報コース)が参加しました。さらにAAOU功績賞受賞表彰のため、前学長の岡部顧問も参加しました。

OUJからの参加者

全体会の基調講演においては質保証や試験の柔軟性、学習履歴による教材の個人化など、今後、放送大学でも議論の中心となる示唆的な内容が含まれ、他方、分科会の発表では、各国や地域の状況に応じた多様な教育とそれを運用する仕組みが紹介され、参加者にとっては大きな収穫となりました。

田城教授は"Online course understanding cancer in Japan"という演題で、オンライン授業「がんを知る」の構成を紹介され、LMS上でのディスカッションがうまく機能したこと、学生は孤独感を抱くことなく連帯感を強くするなど、学生への満足度調査で高い評価を得たこと等が報告されました。受講生に女性が多く、乳がんなど女性のがんが増えていることが、特に女性の関心を集めているという考察に対して、各国の代表からも、強い共感が示されました。

田城教授の発表
浅井准教授の発表

浅井准教授は"How various students can access face-to-face lectures remotely and synchronously"という演題で、学生が自宅から面接授業を受講する試みについて発表しました。自宅で受講した学生は面接授業の自宅受講に好意的であるが、面接授業に学習センターで現地参加した学生は半数程度その必要性を感じていないという結果を示したところ、対面やリアルタイム性が重視されることについて、公開大学共通の課題として意見交換がされました。

山田教授は、本会議の前に行われたワークショップの一つ"OER(Open Educational Resources) Repository"を主宰しました。AAOUでは大学間で教材を共有したり、共同開発したりする試みを始めていますが、そのOER リポジトリは各大学に分散するOER、すなわち無償で使用できる教材を集約する役割を果たすもので、国立情報学研究所と共同でそのシステムの導入を支援しています。AAOU OER リポジトリはAAOUのAsia MOOC 運営委員会の1つのプロジェクトとして、AAOUが展開するMOOCの言語プログラムとともに本会議において紹介されました。

山田教授が参加するステアリング・コミティー

年次大会最終日の閉会式では、遠隔教育と公開学習の分野で顕著な貢献をした優れた個人として、岡部前学長がAAOU Meritorious Service Award(AAOU功績賞)を受賞しました。受賞スピーチを終えると、会場の人々からその功績を称えるべく温かい拍手が送られました。

岡部学長の功績賞授与の様子

来年はベトナムのハノイ市でハノイ公開大学(Hanoi Open University)の主催で、10月24-27日に開催される予定です。

中国政府教育部 国家教育発展研究センターからの来訪

2017年9月26日、中国政府教育部 国家教育発展研究センターよりChen Zijiセンター長を含む調査団7名が放送大学東京文京学習センターを訪問しました。

東京文京学習センター岡野所長によるセンターの紹介および放送大学の概要説明のあと、本学心理と教育コースの苑教授を交えて放送大学の学習システムや両国の高等公開遠隔教育について活発な意見交換が行われました。

ブータン王立大学と交流協定を締結しました

2017年8月18日、放送大学とブータン王立大学との間で交流協定が締結されました。 本学からは河合教授がブータン王立大学に來生学長の代理として訪れ、ブータン王立大学副学長Nidup Dorji氏との調印式に参加しました。

かねてより、本学とブータン王立大学傘下であるシェルブツェ・カレッジとは部局間協定という形で交流を続けてきましたが、これを大学間の協定とすることでさらに交流の幅を広げることを可能とします。現在、両学は、交流の第二段階として共同プログラムや共同研究の計画を進めていて、今後さらなる活発な交流を目指します。

第7回日中韓セミナー開催報告 2017年9月7日~8日

放送大学の主催による第7回日中韓セミナーが、附属図書館3階AVホールにおいて開催されました。今回は中国国家開放大学(OUC)よりYang学長率いる5名、韓国放送通信大学校(KNOU)Kim学長代理率いる4名を招き、本学からは有川理事長、來生学長、池田副学長ほか約30名が参加しました。

今回のセミナーでは「公開大学における様々な学習者への支援」をメインテーマに掲げ、セッション1では「教育的な側面」を、またセッション2では「技術的な側面」をサブテーマとして、各大学より2名、合計6名の先生方にそれぞれの研究における取り組みや試みについてご講義いただきました。

隈部教授による総合司会

隈部教授の総合司会による開会の後、來生学長が開会の辞を述べ、3国のさらなる友好と交流について強調しました。続いて、中国および韓国の学長からも祝辞をいただきました。

セッション1では三輪教授が「オンラインコース受講に必要なICTリテラシーを高齢学生に身につけさせる」というタイトルで講演を行いました。

第2日目のセッション2では児玉教授が「オンライン授業『メディアと知的財産』の講義ノートアプリの開発」というタイトルで講演を行いました。

両セッションとも各講演の後にQ&Aの時間がもたれましたが、会場では発表された技術や経験について様々な質問応答が繰り広げられました。

三輪教授講演の様子

児玉教授講演の様子

セミナー最後の討論会では大橋准教授がモデレーターを務め、多様化した学生に今後どの様に対応していくのか、という課題について登壇者からの発言を促しました。特にサポートを必要とする学生に対して大学がどの様な形でサービスを届け、有効に活用してもらえるかという点について教育的な側面および経営的な側面から考察し、議論しました。

池田副学長による閉会の挨拶の後、OUC学長より次年度第8回の日中韓セミナーの開催案内があり、2日間に渡る日中韓セミナーは幕を閉じました。

詳細につきましては、こちら(第7回 日中韓セミナー報告サイト)をご覧ください。(英語のみになります。)

討論会の様子

出演者全員との記念写真

ドイツ・SRH Mobile Universityからの来訪

2017年6月9日、ドイツのSRH Fernhochschule The Mobile Universityより研究者Professor Christine Schimekが本学を来訪しました。

SRH Fernhochschuleは1996年に創設された私立の遠隔教育大学で、社会人の学生をメインターゲットとし、職業訓練の側面を特色としています。

今回の来訪では両大学の教育システムに関する情報交換、来訪者の専門分野である生物学の遠隔教育における展開、さらにオンライン教育における両大学の経験やノウハウについての意見交換が行われました。 放送大学からは、來生学長、自然と環境コースの二河教授らが歓迎しました。

テレビスタジオや図書館等の施設見学では熱心に職員の説明に耳を傾け、主に学生へのサービスに関する質問を熱心にされていました。

來生学長との表敬挨拶ではProfessor Christine Schimekより、近い将来さらなる交流を求めて再度の来訪の意思が伝えられました。

今後の両大学の交流を期待します。

図書館施設見学にて

国立空中大学(台湾)からの来訪

2017年6月2日、台湾の国立空中大学(The National Open University)より3名の研究者の方々が本学の本部、千葉学習センターおよび埼玉学習センターを訪れました。

国立空中大学と本学とは1993年に協定を締結していますが、昨年更に活発な交流を目的として、新たに国際交流協定の締結がなされたところです。

今回は来訪者3名のうち2名が学習センター勤務ということで、本学の学習センターにおける様々な取り組みや経験について知見を広めることを来訪の主要な目的とし、学習センターの施設見学および各センター教職員との懇談が組まれました。

千葉学習センターでは施設見学のあと、宮野センター所長らと懇談し、多岐に渡る面接授業の内容や工夫に大いに興味を示され、多数の質問が投げかけられました。

來生学長及び池田副学長らが参加した昼食会では、本学の取り組み、特に学生獲得に向けた具体的な対策や日本の遠隔教育の状況についての質問応答がなされました。

懇談の後、一行は本部を後にして埼玉学習センターへ移動しました。

大宮駅前にある埼玉学習センターでは、施設見学に加え、9月9~10日に開催される学園祭:埼玉フェスタに向けた練習を行っていた朗読の会「こころ」の真剣な活動を見学し、また面接授業の様子も見学しました。その後、渋谷センター所長らと懇談し、周辺の自治体等との連携やセンター独自に実施する学生募集業務について、両学の事例を紹介しながら相互理解を深めました。

国立空中大学とは今後もさらに様々な交流を通し、刺激を与え合う関係でありたいと願います。

湖南広播電視大学からの来訪

2017年6月1日、中国の湖南広播電視大学(Hunan Radio and TV University)より刘建军(Jianjun Liu)副学長をはじめ5名の研究者の方々が本学を来訪しました。

湖南省広範電子大学は1979年に創設された歴史ある公立の公開大学ですが、今回の来訪では遠隔公開教育と生涯学習の側面から両大学の取り組みについての情報交換、成人教育における遠隔およびフレキシブル教育のためのアプリケーションやその開発についての意見交換、さらに今後の2大学間の国際協力の可能性について探ることを目的としました。

本学に到着した一行は、來生学長、池田副学長へ表敬訪問をし、友好の記念として両大学からの記念品が交換されました。

その後、場所を移して苑教授が中国語で本学を紹介しました。 昼食を挟んでの懇談会では、湖南広播電視大学についての紹介の後、主に生涯学習や学習センター運営について、熱心な話し合いが行われました。

続いてテレビスタジオと附属図書館を見学された訪問団は、本学本部を後にしました。

6月3日には一行は神奈川学習センターを視察しました。学習センターでは中国語学習会の学生の協力により一行を厚くもてなし、歓迎会では刘副学長が二胡(中国の伝統的な擦弦楽器)の演奏を披露するなど、和やかでかつ賑やかな交流が持たれました。

今回の来訪が今後の日中間および両大学のさらなる交流につながることを期待します。

ICDEリーダーシップサミット2017参加報告

本学が機関会員となっている国際遠隔教育会議(ICDE=International Council for Open and Distance Education)のリーダーシップサミット(毎年開催の「学長サミット」から、本年度名称が「リーダーシップサミット」に変更された)が2017年5月22日~23日、フランス・ナンシーにて、ロレーヌ大学主催で開催されました。(参加者:約120名、約40カ国)

ICDEは遠隔教育に関する情報の交換やその振興を図るために1938年にカナダで設立された会員制組織です。現在の加盟機関は164に上ります。

今年度のサミットのテーマは"Leadership: when transforming education through learning analytics and adaptive learning"(ラーニングアナリティクスとアダプティブラーニングを通した教育改革)でした。本学からは池田副学長が参加しました。

各国の参加者とともに(右端が池田副学長)
写真提供:韓国放送通信大学校

オンラインでの学習履歴を分析することにより、学習とその環境の最適化を目指す「ラーニングアナリティクス」と、最適化された学習内容を提供するオンライン教育のシステムである「アダプティブラーニング」は、オンライン教育を行なっている遠隔高等教育機関のリーダーから、多くの感心が寄せられている研究分野です。

二日間にわたるサミットでは、これらの研究分野に焦点を当てて、深い洞察に基づいたプレゼンテーションやディスカッションが行われました。

リーダーシップサミットの翌日、2017年5月24日にパリ・ユネスコ本部でICDE、D-Transformation、ユネスコの3機関共催で開催された会議"Visionary Leadership for Digital Transformation"(教育のデジタル化への洞察)が開催されました。(参加者:約60名 約40カ国)

基調講演、パネルディスカッション、課題セッション(戦略および事例セッション)が行なわれ、池田副学長は、事例セッションにおいて共同議長を務めました。各講演やセッションにおいて大学教育のデジタル化について質の高い議論が展開されました。

詳細につきましては、(ICDE会議報告サイト)新規タブで開くをご覧ください。(英語のみになります。)

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国際連携係 Eメールアドレス:kokusai@ouj.ac.jp