国際交流の取り組み 2022年度

年度毎の国際交流の取り組み

2022年度放送大学国際シンポジウム開催のお知らせ

2022年度国際シンポジウム「オープン・フレキシブル・遠隔学習(OFDL)のデジタル・トランスフォーメーション(DX):OER概念の拡張とOERデジタルエコシステム」をオンラインにて開催します。

  • プログラム
    海外の4名のOER専門家からの最新動向の録画ビデオを予定しています。

  • 日時
    2023年3月20日(月) 10:00-11:30(日本時間)

  • 場所
    オンライン

AAOU2022参加報告

2022年11月2日から4日にかけて、韓国放送通信大学校(Korea National Open University:KNOU)の主催により韓国・済州島の国際コンベンションセンターにてアジア公開大学連合(The Asian Association of Open Universities:AAOU)第35回年次大会が開催され、24か国から239名の参加がありました。放送大学からは、AAOU理事会メンバーとして岩永学長と、国際担当副学長として隈部副学長が理事会および総会に参加したほか、年次大会での発表者として山田恒夫教授(情報コース)、中谷多哉子教授(情報コース)、関根紀子教授(生活と福祉コース)が参加、事務局から総務課国際連携係二宮係長、山本係員が陪席しました。

今回の大会のテーマは、"Opening a New Path to Open Universities: Responding to Global Issues"(公開大学の新たな道を切り拓く:グローバル課題への対応)で、ポストコロナにおける公開大学の在り方などが話題となりました。

分科会での研究発表では、山田教授は"Implementation of a Digital Credential Ecosystem for Informal Education at Open University of Japan"の題目で、生涯学習者の視点から電子履修証明(デジタルクレデンシャル)の在り方に焦点をあて、インターネット配信公開講座(AOBA)等での利用を想定した秘匿型電子証明書やカリキュラム・シラバスデータベースの概念実証(Proof of Concept)モデルを紹介しました。また、山田教授は別の分科会で座長を務め、分科会運営の一翼を担いました。

山田教授の発表の様子

中谷教授は、"The IBT Trials for 200,000 Examinations"の題目で、今年度本学で導入したIBT(Internet-Based Testing)の実施について,サーバー負荷を軽減するために教職員と学習センターが一丸となって様々な取り組みを行った事例を発表しました。中谷教授の発表は、大会期間中に行われた論文発表の審査の結果、Best Practice Awardの金賞を受賞しました。

中谷教授の発表・受賞の様子
関根教授の発表の様子

関根教授は、"Impact of the COVID-19 pandemic on learning consciousness among students enrolled at the Open University of Japan"の題目で、2021年夏および2022年冬に放送大学学園学習教育戦略研究所の研究課題として実施した学生アンケート調査の結果のうち、学習意欲や本学に対する満足度の変化について発表しました。

また、総会では、2023年1月から2025年12月までの次期AAOU会長および理事を選出するための選挙が行われ、放送大学学長は引き続きAAOU理事を務めることが決定しました。

来年の年次大会(AAOU2023)は、トルコ・アナドル大学(Anadolu University)が主催し、9月28~30日の日程でイスタンブールにて開催される予定です。
放送大学ではAAOUへの参画を通じて、海外の遠隔教育機関との連携に取り組み、国際交流を推進していきます。

本学の岩永雅也学長と山田恒夫教授の論文がAAOUのウェブサイトに掲載されました

アジア公開大学連合(AAOU)からの提案により作成された、アジアにおけるODEに関する論文集「Open and Distance Education in Asia」が、AAOUのウェブサイトに掲載されました。

本学からは、岩永雅也学長と山田恒夫教授により「Distance Education for Higher Education and Lifelong Learning in Japan」のタイトルで執筆されました。

Book of ODE in Asia

本学のほか、韓国放送通信大学校、マレーシア公開大学、スコータイ・タマティラート公開大学(タイ)、中国国家開放大学、スリランカ公開大学、フィリピン公開大学、テルブカ大学(インドネシア)からの寄稿論文も掲載されています。

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韓国放送通信大学校(KNOU)の調査訪問団来訪

11月11日及び15日に、本学が学術交流協定を締結している韓国放送通信大学校(KNOU)のデジタルメディアセンターのHYUNJU氏と番組制作に係る技術職員5名の調査団が海外研修の一環で、本学を訪れました。

11日午前は、幕張本部に到着した調査団に対し、隈部副学長より、事前にKNOUが希望した質問事項に沿って、放送大学の授業や番組概要などの詳細な説明を行いました。また、工藤情報部オンライン教育課長の案内によりオンライン授業科目のスタジオや関連設備を、小川制作部次長と川畑放送部技術・運行課課長補佐の案内によりテレビ授業科目のスタジオや関連設備、演奏所の見学を行いました。調査団はKNOUで番組制作に携わっておられることから、見学の際には質疑応答が活発に行われる場面もありました。
昼食の時間には岩永学長も参加し、両大学の取組について情報交換を行いました。

韓国放送通信大学校の調査団と集合写真

調査団は、午後は千葉学習センターを訪れ、鹿倉事務長の案内で、講義室や実験室などの施設見学を行いました。
続けて東京文京学習センターを訪れ、安瀬事務長の案内で施設や面接授業の見学を行いました。
さらに、調査団は15日に北海道学習センターを訪れ、山田所長及び三分一事務長の案内で施設見学を行いました。

11日と15日の2日にわたるKNOU調査団の方々の熱心な調査によって、充実した研修成果を得られることをお祈りします。また、今回の来訪により両大学がさらに友好を深め、今後の実質的な交流に結び付くことを願います。

モンゴル国立大学創立80周年記念式典に参加しました

2022年10月4日~6日にかけて、モンゴル・モンゴル国立大学(NUM)創立80周年記念式典に山田恒夫学長補佐・国際交流委員長、奈良由美子教授(生活と福祉コース)、田中総務課課長補佐が参加しました。

NUMは、1942年にモンゴル国ではじめての国立総合大学として創設され、現在は6学部を設置、約2万2千人の学生が所属しています。また近年は通信教育、遠隔教育の取り組みも進めている大学です。本学とNUMは2019年10月に共同研究や教職員の交流、教材の共同開発や交換等を視野に入れた交流協定を締結し、以来、関係性を強化してきました。

モンゴル国立大学キャンパス入口

記念式典は10月5日、モンゴル国会議事堂(Parliament House)にて、大学教職員、卒業生、国内外の多数の招待者の出席の下で開催されました。また、式典前後には関連行事として、ウランバートル市内の視察、草原地帯における人々の暮らしやモンゴルの伝統文化等の紹介プログラムが設けられ、モンゴルの現在と歴史に触れることができる、大変充実した3日間のプログラムが開催されました。

式典会場(モンゴル国会議事堂大ホール)

国会議事堂前での記念撮影

式典及び関連行事への参加により、両大学がこれからも手を携え、さらなる活発な交流を重ね、互いに進化していくことが期待されます。

B.Ochirkhuyag学長(左から4番目)との記念撮影
(左から3番目が山田学長補佐、5番目が奈良教授、6番目が田中課長補佐)

「在外邦人受入れのためのニーズ調査・最終結果報告」

放送大学では現在、日本国外に住む方々への教育サービス拡充を検討しており、「在外邦人受入れのためのニーズ調査」を実施いたしました。

4月の時点で一度、中間報告を公開しておりますが、5月8日にアンケートを締め切り、海外にお住まいの日本人の方々511名から、ご回答をいただきました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
結果について取りまとめましたので、報告いたします。
下記URLからご覧いただけます。
在外邦人受入れのためのニーズ調査・結果報告新規タブでPDFを開く

みなさまからの貴重なご意見は、本学の今後の教育サービス拡充への参考としてまいります。海外展開のさらなる具体化に向けて、実際に講義を受講していただくモニター調査も実施予定です。引き続き、よろしくお願いいたします。

本ページに関するお問い合わせ

国際連携係 Eメールアドレス:kokusai@ouj.ac.jp