国際交流の取り組み 2018年度

年度毎の国際交流の取り組み

ブータン王立大学からの来訪

3月27~28日、本学と協力交流協定を締結しているブータン王立大学(RUB)より2名の教職員が本学の河合教授との間で進めている研究プロジェクト遂行のため、放送大学の本部を訪れました。

27日の午前は本学の概要説明を受け、午後には来訪者2名によるブータン王国の紹介、RUBの概要や教育システムについての発表があり、本学の池田副学長が参加し、意見交換を行いました。

翌日28日の午前には千葉学習センター、図書館、演奏所、スタジオの見学をし、続いて、來生学長と岩永副学長を表敬訪問し、今後の両学間における具体的な研究や協力について懇談しました。

今回の来訪は河合教授のオンライン授業開発研究の一環で、本部来訪の前の3月26日には放送大学群馬学習センターにも訪れ、センターの教員や学生達との交流により有意義な時間を持ちました。

両学が今後の実質的な交流を通して、友好関係を築いていけることを望みます。

タイのスコタイ・タマティラート公開大学経営科学部からの来訪

3月15日、本学と協力交流協定を締結しているタイのスコタイ・タマティラート公開大学(STOU)の経営科学部より、22名の教職員派遣団が放送大学(OUJ)を訪れました。昨年の10月29~31日に本学教職員がSTOUの調査訪問を行ったことから交流が活性化し、今回の来訪に繋がりました。

一行は午前に放送大学の概要説明を受けた後、千葉学習センター、図書館、演奏所、スタジオの見学をしました。STOUの方々はとても熱心な目で見学をし、案内者にはたくさんの質問が投げられました。

午後には、両学の取り組みや研究についての発表会が本学教職員を交えて開催され、発表の後には、両学の教育システムやサービスについて、様々な質問や意見が交わされました。

また、來生学長、岩永副学長を交えて開催された意見交換会では、和やかな雰囲気の中、STOUの皆さんと心通う交流を持つことが出来ました。今回の来訪により両大学がさらに友好を深め、今後の実質的な交流に結び付くことを願います。

カナダ・アサバスカ大学学長の来訪

2月25~26日、本学と1992年に交流協定を初締結、その後2017年に協定の再締結をしたカナダ・アサバスカ大学のニール・ファシーナ(Neil Fassina)学長が放送大学を訪問しました。アサバスカ大学はアルバータ州に位置するカナダ唯一の公開大学で、4万人以上の学生が在籍しています。放送大学との協定再締結以降、両学の連携は活性化し、今回の学長来訪に繋がりました。

25日午後、幕張の学園本部に来校されたファシーナ学長は、本学の概要説明を受けた後、図書館やスタジオの施設見学を行いました。国際遠隔教育会議(ICDE)の理事でもあるファシーナ学長は、学長および副学長との懇談の時間を持ち、両学の現状や遠隔教育についての意見・情報交換を行いました。

続く26日(火)には、東京文京学習センターにおいてファシーナ学長による講演会が開催されました。林センター所長の進行のもと「アサバスカ大学:私たちの過去、現在、未来」のテーマで、アサバスカ大学の歴史、教育システム、今後の展望について語られました。講演後には、放送大学の学生を中心とした70名を超える聴衆との間で活発な質疑応答や意見交換が行われ、岩永副学長の挨拶をもって閉会となりました。

今後も両学間の友好関係を深め、実質的な交流や情報交換がなされることを望みます。

ICDEリレハンメル生涯学習サミット参加報告

2019年2月11日~13日、リレハンメルにおいて、ICDEリレハンメル生涯学習サミットが国際遠隔教育会議(ICDE)とインランドノルウェー応用科学大学(INN)の共催により開催され、ヨーロッパを中心に40か国から約400名の参加がありました。リレハンメルは1994年の冬季オリンピックが開催された地ですが、会場のスカンディックホテルはスキージャンプ台まで徒歩圏内の立地で、坂の多い静かな雪の町という印象でした。本学からは隈部正博教授、岩崎久美子教授、神研二郎総務課長補佐の3名が参加しました。

リカレント教育の発祥地とも言われるスカンジナビアの地で、ICDEが初めて生涯学習(Lifelong Learning)をメインテーマに開催する国際会議となりました。サミットでは、世界の生涯学習のトレンド、需要と供給、教育者と学習者という3つのレベルに焦点をあてた内容を軸に、幅広いサブテーマにおいて分科会が展開されました。第2日目にはソルベルグノルウェー首相が講演を行い、この国の生涯教育に対する積極的な姿勢が読み取れました。

放送大学からの参加者3名はそれぞれ分科会で発表を行いました。隈部教授は「放送大学における効果的な数学教育」のタイトルで、生涯教育という観点から、放送大学の数学教育の特色について、例をあげて解説しました。

また、岩崎教授は「日本におけるリカレント教育の 再興 」のタイトルで、 グローバル化に伴う雇用環境の変化や少子高齢化にあって、リカレント教育という言葉が日本で再び注目され、政策的に取り上げられている状況を紹介しました。

神補佐は、「人生100年時代に向けた放送大学のリカレント教育」として、全員が活躍できる社会を作るための一環として高齢者の社会的役割や貢献などを例に「人づくり」に関する政府の基本構想を紹介し、放送大学が職業上の資格取得や更新に対してどのようにサポートしているか等を紹介しました。

オープン・エデュケーション・リーダーシップ・サミット参加報告

本学が機関会員となっている国際遠隔教育会議(ICDE=International Council for Open and Distance Education)のオープン・エデュケーション・リーダーシップ・サミットが、2018年12月3日~4日、フランス・パリにて開催され、本学からは岩永雅也副学長と岩崎久美子教授(心理と教育コース)が参加しました。

ICDEは、遠隔教育に関する情報交換やその振興を図るために1938年にカナダで設立された会員制組織です。今回のサミットは、「協働を通じた成果の確立」(Achieve More Through Collaboration)のテーマのもと、ICDEに加え、オープン・エデュケーションに関わる世界的なネットワークであるオープン・エデュケーション・コンソーシアム(Open Education Consortium)、フランス国民教育・高等教育・研究省の共催で行われました。会場は、フランス革命期に創設され、職業継続教育の長い歴史を有するフランス国立工芸院(CNAM=Conservatoire National des Arts et Métiers)であり、国際機関、政府機関、大学、研究機関など、オープン・エデュケーション推進に関わる多様な所属や立場の者が一堂に会しました(参加者:約200名、55カ国)。

同サミットは、2日間にわたって並行して行われる公開討論とワークショップからなり、参加者の関心に基づいて二つの会場を行き来し柔軟に参加できる工夫がなされていました。公開討論では、オープン・エデュケーションに焦点をあて、様々なオープンネスの紹介(Open Educational Resources, MOOCs, Open Access, Open Science, Open Data, Open Source Software, Open Source Hardware)、オープン・エデュケーションの認証、教育コモンズ、オープン・エデュケーションと国連の持続可能な開発目標(SDGs)、発展途上国からの視点、などのテーマでの情報共有や今後の方向性について活発な議論が交わされました。一方、ワークショップでは、テーマや地域に分かれて、オープン・エデュケーション展開のための行程表(ロードマップ)制作が行われ、最終日には、その成果をもとに、各グループが先導的取り組みへの国際的支援やネットワーク化などの具体的提案を行いました。

同サミットに参加し、オープン・エデュケーションが教育における格差を是正する様々な可能性を有していること、そして、すべての人々のアクセスを保障するために国際的ネットワークを基盤とした持続可能な仕組みづくりが模索されていることなどをあらためて認識しました。オープン・エデュケーションの社会的意義を考える上で、貴重で有意義な機会であったと言えます。

AAOU2018参加報告

2018年10月24日~26日、ハノイ市のMelia Hanoi Hotelにてハノイ公開大学の主催によりアジア公開大学連合(The Asian Association of Open Universities-AAOU)第32回年次大会が開催されました。大会ではアジア諸国15か国から約250名の参加がありました。放送大学からは、理事会出席のため來生学長と岩永副学長、年次大会での発表者として三輪眞木子教授、辻靖彦准教授(情報コース)が、また、Asian MOOCs 運営委員会のメンバーとして山田恒夫教授(情報コース)、事務局から神研二郎総務課長補佐が参加しました。

OUJからの参加者6名

今年度の大会のテーマは"Open Education in Human Resource Development in ASIA's Period of Integration"(アジア統合期における公開教育による人材育成)で、基調講演では人材育成や職業教育のための遠隔教育におけるテクノロジーの効果的な活用や、アジアの公開大学においていかに人材育成や職業教育を実施していくべきか、ということについて講演と議論がなされ、各セッションにおいてもアジアそれぞれの地域における看護師教育や農業職業教育、そして外国語教育などにおける具体的な取り組みにおける発表が見られました。

三輪教授は"Expanding the market to include recurrent education: The case of a data science lecture series"という題目で、25歳以上の高等教育入学者が先進国の中では低い日本において、放送大学がいかにしてリカレント教育の市場を広げるかというテーマのもと、データサイエンスの特別番組の取り組みについて発表しました。

山田教授は"Learning Analytics: Technical and Operational Requirements for the Implementation"の題目で放送大学における学習解析(LA)の取り組みについて発表し、さらに、別のセッションで連名発表した"Crowdsourced Learning Based on Learning Economy"(発表者:堀真寿美氏)がBest Paper Awardの銀賞を受賞しました。

三輪教授の発表の様子
山田教授の受賞の様子

辻准教授は"A survey on university students' learning from each other at all study centers nationwide at the Open University of Japan"の題目で、学習センターを対象とした学生同士の学び合いの取り組みに関する調査結果について発表しました。

神課長補佐は"Qualification Acquisition in OUJ: Being in Line with National Politics"の題目で、日本における心理、看護、学校教員の分野での資格の背景・現状を説明し、その更新や取得に関する放送大学の支援の取り組み・役割について発表しました。

辻准教授の発表の様子
神課長補佐の発表の様子

主催側のハノイ公開大学のスタッフはいずれもホスピタリティに溢れており、メイン会場の装飾が施された舞台では伝統的な打楽器の演奏が披露され、また夕食会では水上人形劇の上演で参加者を歓迎する心意気がうかがえました。

来年の年次大会(AAOU 2019)はパキスタン・バーチャル大学(Virtual University of Pakistan)が主催し、11月13~15日の日程でパキスタンのラホールにて開催される予定です。

スコータイ・タマティラート公開大学へ調査訪問しました

2018年10月29日~31日にかけて、タイ・スコータイ・タマティラート公開大学(STOU)を本学情報コースの三輪眞木子教授、辻靖彦准教授、神研二郎総務課長補佐が訪問し、学習システム及び現状を調査しました。

STOUは1978年に国内11番目の公立大学、また遠隔教育システムによる東南アジア初の大学として開学しました。1980年から3学部で学生を受入れ始め、現在は12学部において約6万4千名の学生を抱え、学部・大学院授業を独自のTV・ラジオチャンネル及びインターネットにて配信しています。本学とSTOUは2012年に協力交流協定を締結し、両大学間の学術研究および教育協力等の結びつきを強めてきました

10月29日一行は、バンコク市の北部ノンタブリ県にあるSTOU本部を訪ねました。始めにKrisana Rungrojwanich副学長代理及びSomporn Puttapithakporn副学長代理より温かい歓迎を受け、その後STOUの概要について説明を受けました。タイにおいても、大学乱立による競争激化及び社会の変化による学生減少が影を落とし始めているとのことでした。なお、現在STOUの執行部は諸事情により代理とされています。

本部内には遠方から来る学生のための宿泊施設や食堂もあり、訪問団のためにも歓迎昼食会が用意され、今後の交流に向けて友好を深める語らいの時間を過ごすことができました。その後、STOU各部課を訪問し、撮影スタジオの見学や教職員への研究支援の取り組み等の説明を受けました。

10月30日朝、一行はノンタブリ県北東部のナコーン・ナヨーク県にある地域遠隔教育センターを視察訪問しました。STOUが国内10か所に設置しているこのセンターは、本学の学習センターと類似した機能を果たしています。所長や職員の出迎えを受け、センターの概要説明、施設見学及び意見交換が行われました。また、学生クラブ活動に参加する地元の学生1名も参加し、学生活動や学習状況についても貴重な情報を得ることができました。

10月31日は再び本部を訪問し、一般市民向けの生涯学習、印刷教材の製作プロセス、学生サポートや障がい学生への支援等についての説明を受けました。その後Prasart Suebka学長代理を表敬訪問し、両学の友好関係について意見交換し、また我々の訪問を知ったWichit Srisa-an理事長(第1代学長も務めた)が駆けつけ、一行は急遽、本学の学習システムや現状についてのプレゼンテーションを行うこととなり、大変活発な意見交換ができました。

今回の3日間、STOUの皆様の温かい歓迎を受けました。特に詳細な調整そして柔軟な対応をしてくれた国際業務課の職員の皆さんに特別な感謝を送ります。今後も引き続き実質的な交流や情報交換をもとに、両学の発展に繋げていきたいと思います。

上海開放大学からの来訪

2018年10月29日、本学と協力交流協定を締結する国家開放大学の傘下にある上海開放大学から、副学長をはじめとする5名が東京大学の牧野教授と同研究科学生2名を伴い、本学本部を訪れました。今回の来訪は、放送大学との交流を目的としたものです。

上海開放大学は、上海市人民政府が組織し、教育省が承認し、上海市教育委員会が管理する新しいタイプの高等教育機関で、上海テレビ大学として1960年に設立された後、閉鎖、再開、名称変更等を経て現在に至ります。主に成人向けの専門および学部教育を行っていて、現在、計46の専攻分野があり、約7万人の学生が登録しています。

一行は午前中に李鳴教授による本学の概要説明を受け、その後、図書館、演奏所およびテレビスタジオの施設見学をしました。続く、來生学長、岩永副学長を交えての懇談会では、始終和やかな雰囲気の中、様々な意見交換がなされました。

今回の来訪は両大学にとってとても良い交流の機会となりました。これを機に、今後、両大学の親交が深まることを期待します

第8回日中韓セミナー参加報告

2018年9月19日~21日、在北京の国家開放大学(Open University of China)- OUC本部において、第8回日中韓セミナーが開催されました。このセミナーは本学と国際交流協定を締結しているOUCおよび韓国放送通信大学校(Korean National Open University)- KNOUの3国間で2009年から持ち回りで開催しているもので、今回はOUCが主催をしました。

国家開放大学本部
主な参加者

セミナー当日は"Online Teaching Development and Open University Innovation" (オンライン教育開発と公開大学の革新)をメインテーマとし、日中韓3カ国の公開大学よりそれぞれ2名ずつ、6名の講演者による発表がありました。

本学からは開会式において、來生学長が日中韓セミナーの今までの成果と意義に触れながら挨拶をしました。

続く午前のセッション1では、滝浦真人教授が "Potential of teaching a substantial writing component in a distance education university"(通信制大学における実体的なライティング教育の可能性)というテーマで、自身が主任講師をしているオンライン授業を題材として、多くの課題提出とチューターによるフィードバックを通して学生が自ら考えながら客観的な文章作成能力を学ぶ取り組みについて語りました。

滝浦教授(セッション1)
加藤教授(セッション2)

午後のセッション2では、加藤和弘教授が"The role of simulation programs in online ecological study courses"(生態学のオンライン授業におけるシミュレーションプログラムの役割)という演題で、開講中及び作成中のオンライン授業科目を通して、遠隔教育では教えることが難しかった生態学のフィールド調査法を、シミュレーションプログラムを用いながら教授する試みについて講演をしました。

滝浦教授、加藤教授の講演について出席者より多くの質問があり、活発な質疑応答がなされました。

今回の日中韓セミナーにおいて、オンライン授業のみならず、各大学の教育・運営方法などについて意見交換、情報共有が出来たことで、放送大学出席者は多くのことを学び、OUC、KNOUとの交流をより深めることが出来ました。

OUC Yang学長(中央)、KNOU Su学長(右)と共に

2018年度放送大学国際シンポジウム開催報告

9月8日(土)、東京文京学習センターで放送大学国際シンポジウムが開催されました。

今回は「データ科学が拓く放送大学の新時代 ~データを教育・研究・経営に活用する」英語名:A New Era of OUJ: Challenges of Data/Evidence-based Education and Managementをテーマとし、海外から2名の専門家を講師として招き、約80名の在学生、一般市民、卒業生などの参加がありました。

第一部では、南オーストラリア大学教授Abelardo Pardo氏より、「デジタル教育においてデータから具体的な行動を起こす」と題した講演が行われました。学生の学習状況データを深く分析することで、個人の特性に合わせた学習指導、能動的学習の促進、効果的なカリキュラムの構築につなげる試みについての説明があり、学生、教員からも活発な質疑応答がなされました。

第二部では、香港公開大学教授Li Kam Cheong氏より、「教育イノベーション:混乱、機会そして挑戦」と題した講演が行われました。技術をメディアとしたイノベーティブな教育について説明し、そういった新技術が教育者にもたらす可能性と課題についても分析しながら、教育の未来について述べました。

第三部では、本学の岩永雅也副学長がモデレーターとなり、講演者2名とのディスカッションを行いました。ここでは、様々な学生への適応方法として、教える側と学生の間で達成目標の共有が重要であること、対面授業に代表される保守的な教育と革新的な教育のバランスがどうあるべきか、さらにデータ分析のあり方やその教育への活用方法についてなど、両講演者の経験に基づいた様々な意見を聞くことが出来ました。

今回のシンポジウムが、放送大学の今後の展開を考える良い機会となり得れば幸いです。

韓国放送通信大学校(KNOU)日本学科からの来訪

6月22日、予てより協力交流協定に基づき、密接な交流関係にあるKNOUの日本学科より、李璟洙(イ・キョンス)教授率いる19名の在学生および卒業生が放送大学を訪れました。

これら来訪者が属する韓日文化交流会は、李教授が指導教官を務めるKNOUの学生団体で、長年にわたって本学神奈川学習センター韓国語同好会と交流を重ねてきました。

今回は本部への来訪ということで、一行は放送大学の概要説明を日本語で受けた後、図書館、演奏所、スタジオの見学をしました。

そして、本学教職員を交えて開催された交流会では、岩永副学長の開会挨拶に続き、来訪者全員にそれぞれ日本語で自己紹介をしていただきました。次にKNOU来訪者と本学学生によりバイオリン、ハーモニカ、クラリネットによる演奏が披露されました。

李教授からはKNOUの概要を紹介いただき、卒業生であるナム・ウンへ氏からは、60歳を過ぎてから趣味として日本語を学び始めたことをきっかけにKNOU日本語学科に入学し、大変な努力の結果卒業したこと、またその後もボランティアのために観光学科に編入するなど、日本についての懸命な学習経験について発表されました。

その後の意見交換会では、來生学長、岩永副学長、池田副学長を中心として、和やかな雰囲気の中、KNOUの皆さんと心通い合う交流を持つことが出来ました。

一行は翌日、本学神奈川学習センターでの交流会に参加され、充実した時間を過ごしました。

今回の本学への来訪がKNOUの皆様にとって良い経験となり、両大学の交流が今後も続くことを願います。

マトグロッソ連邦大学(ブラジル)からの来訪

2018年4月6日、ブラジルのマトグロッソ連邦大学(Federal University of Mato Grosso)から5名の研究者が、東海大学の小貫教授と共に本学を来訪しました。今回の来訪は、マトグロッソ連邦大学から、放送大学との連携の可能性を探りたいとの要望が寄せられたことにより実現しました。

マトグロッソ連邦大学は、ブラジル国内で遠隔教育を用いた教員養成コースを展開しており、2009年から2013年には東海大学と協働で「在日ブラジル人教育者のための遠隔教育による教育学学士・教員資格取得講座」を実施しました。今年4月からは東海大学と協同で、多文化教育を学習するオンライン講座をポルトガル語、日本語、英語で開講し、同プロジェクトには、本学の稲村教授、奈良教授も参画しています。

一行は午前中に本学の概要説明を受け、その後の意見交換では、本学の学習システムや学生の職業、年齢構成などについて、多数の質問がなされました。來生学長との昼食会を開催後には、千葉学習センター、テレビスタジオ、演奏所への施設見学が行われました。特にスタジオや副調整室の設備には強い関心を示し、熱心に写真を撮影していました。

その後、來生学長、岩永副学長を交えての懇談会では、マトグロッソ連邦大学についての紹介がなされた後、今後の両大学の連携の可能性・方法などについて、予定の時間を越えて、熱心な意見交換がなされました。

今回の来訪を機会に今後、両大学の親交が深まることを期待します。

本ページに関するお問い合わせ

国際連携係 Eメールアドレス:kokusai@ouj.ac.jp